大黒天株が安値接近、過渡期入りで販売力低下-中間業績が計画下回る

岡山県を地盤に24時間営業のディスカウ ント型食品スーパーを展開する大黒天物産の株価が続落。前日比23円(3.5%) 安の631円まで売り込まれ、今月16日に付けた上場来安値の624円まであと1% に迫った。積極的な出店策を取った結果、店舗数の増加に人材の養成が間に合 わない状況。既存店の販売力が低下して中間業績が予想を下回ったため、売り が優勢となった。

大和総研の杉浦徹アナリストは、「店舗数が増えたことで各店の店員の質 が落ちてきているようだ。今までのような利益コントロールが出来なくなって おり、経営は過渡期を迎えている」と指摘。構造問題の解消にはしばらく時間 がかかるとみている。

杉浦氏は、今期の会社計画(1株利益92円87銭)ベースで株価収益率(P ER)が7倍程度という現在の株価について、「株価純資産倍率(PBR)も 1倍を割り込んでおり、ここから大きく下げる水準ではないが、構造問題が解 消しない限り収益の回復は難しい」と述べていた。

大黒天物産が17日の取引終了後に公表した2007年11月中間決算によると、 本業のもうけを示す連結営業利益は前年同期比11%減の9億3000万円で、事前 の会社計画(12億100万円)を2億7100万円(23%)下回った。リニューアルし た店舗では売り上げが回復し、売上高は会社計画を1.9%上回ったが、経費増な どで利益率が悪化した。

据え置かれた08年5月通期業績予想は、売上高が前期比21%増の633億円、 営業利益が同13%増の27億円。

ブルームバーグ・プロフェッショナルに登録された証券系アナリスト5人 による業績予想の平均は、売上高が642億円、営業利益が27億円。

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