新日鉄:次期社長に宗岡副社長-三村社長は会長へ、4月1日付(2)

新日本製鉄 は17日、4月1日付で三村明夫社長 (67)が代表権のある会長に就き、宗岡正二副社長(61)が社長に昇格する人事を正 式発表した。欧アルセロール・ミタル誕生を契機とした世界的に鉄鋼大再編時代を迎 えるなか、新体制で更なる事業拡大を急ぐ。三村氏は在任5年を機に、昨年1月の千 速晃会長の急逝以来空席だった会長職に就き、財界活動など社外活動に軸足を置く。

新日鉄が500億円強の純赤字を計上した直後の2003年4月に就任した三村氏の在 任中、同社は新興国の経済発展に伴う鉄鋼需要拡大を背景に、連結売上高は2倍弱に 拡大、2007年3月期まで4期連続で過去最高益を更新した。住友金属工業や韓国ポス コ、ブラジル・ウジミナスとの提携を強化し、ミタル対抗軸の形成と海外事業拡大も 図った。

この日、都内で会見した三村氏は「世界規模で業界再編が進むなか、外部への感 応度を高めるためには会長ポスト不在はまずく、より若い社長に頼むことを決めた。 就任当初から5年の区切りで全力投球することも決めていた」と説明。宗岡氏を次期 社長に選ぶ理由について「冷静かつ決断力と情熱をもって実行でき、組織をうまく活 用できる」とし、昨年12月末に社長就任を打診したという。

一方、新社長に就任する宗岡氏は、ミタルの粗鋼生産能力が年間1億1000万トン、 ポスコや中国メーカーも5000万トン体制を目標に掲げていることを挙げ、現在新日鉄 が目標としている4000万トン強で十分なのかを見直し「グローバル・プレーヤーとし ての位置づけを確保したい」と表明した。

* 宗岡正二氏の主な経歴

1946年山口県生まれ、70年東大農卒、新日鉄入社、95年厚板営業部長、99年取 締役、2003年常務、05年副社長に就任し現在に至る。趣味は柔道(3段)、クラシッ ク音楽鑑賞。

新日鉄の株価終値は前日比19円(3.1%)高の630円。

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