米国株:続落、インテル見通し嫌気-S&P500は14カ月ぶり安値

米株式相場は続落。S&P500種株価指 数は1年2カ月ぶりの水準に下げた。インテルが15日夕に発表した1-3月 期(第1四半期)の売上高見通しがアナリスト予想に届かなかったため、ハイ テク株を中心に売りが優勢になった。原油価格の下落はエネルギー株の売りを 誘った。

インテルは売上高見通しがアナリスト予想を最大で6.9%下回ったため、 株価は5年ぶりの大幅安。原油相場が1カ月ぶりの低水準となり、エクソンモ ービルやシェブロンを中心にエネルギー株も下げた。

S&P500種株価指数は前日比7.75ポイント(0.6%)下げて

1373.20。年初からの下落率は6.5%となり、年明け11営業日としては過去 最悪の滑り出しとなった。ダウ工業株30種平均は同34.95ドル(0.3%)安 の12466.16ドルとなった。ナスダック総合指数は同23ポイント(1%)下 落の2394.59ポイント。アジア株は昨年8月以来の安値となり、欧州株は過 去6営業日で5日目の下落。世界的に株安が進み、今年に入ってから全世界で 2兆5800億ドルの時価総額が消失した。

スワースモア・グループ(フィラデルフィア)で15億ドルの資産運用に 携わるカート・ブラナー氏は「油断できない状況であるのは確かで、インテル の発表は好材料からは程遠い内容だった。避難できる場所は少なく、個人消費 は現在、非常に弱くなっているようだ」と述べた。

テクノロジー株の下落

テクノロジー株とエネルギー株の下げがこの日のS&P500種全体の 下げの80%を占めた。S&P500種の情報技術(IT)株指数は昨年10月 31日に付けた高値から17%下落。ピークから20%安のいわゆる弱気相場入り に近づいている。エネルギー株指数は昨年12月26日の高値から10%下落し ている。

JPモルガン・チェースやウェルズ・ファーゴが発表した2007年10- 12月期(第4四半期)決算で利益が予想を上回ったため、主要株価指数の下げ は限定的だった。データベースソフト最大手のオラクルがソフトウエアメーカ ーのBEAシステムズを買収すると発表したことも支援材料となった。ニュー ヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は1対1。

米連邦準備制度理事会(FRB)が16日発表した地区連銀経済報告(ベ ージュブック)は、11月後半から12月にかけての「経済活動は緩やかに拡大 したものの、そのペースは一段と鈍った」と指摘した。バーナンキFRB議長 は17日、景気見通しについて議会証言する予定。12月の米消費者物価指数 (CPI)は前月から伸びが減速。インフレが過去17年間で最も上昇した07 年から鈍化していることを示唆した。

インテルは12%安。1-3月期の売上高は最悪の場合94億ドルにとどま ると予想した。アナリスト予想平均は101億ドル。リーマン・ブラザーズはイ ンテルの目標株価を23%下方修正し、23ドルに設定した。

アップルは続落。前日に発表した新製品が投資家の期待に沿えなかったこ とが引き続き売り材料となった。

原油相場は1.06ドル(1.15%)安の1バレル=90.84ドル。エネルギ ー省の発表した石油在庫が予想以上に増加してことが売り材料となった。エク ソンやシェブロンのほか、コノコフィリップスも安い。

金融保証大手のアムバック・ファイナンシャル・グループは39%安。同社 は16日、配当を67%引き下げ、10億ドルを超える増資を実施する方針を明 らかにした。「AAA」の格付けを維持することが狙い。アムバックと同業の MBIAは保証する債務担保証券(CDO)やサブプライム(信用力の低い個 人向け)住宅ローン関連証券の価値が急落しているため、格付け会社が格付け を見直している。

JPモルガン、ウェルズ・ファーゴ

JPモルガンは5.8%上昇。この日、時価総額でシティグループを抜いて 米銀2位となった。総収入は7%増の174億ドルとアナリスト予想を上回った。 一方、純利益は34%減と、アナリスト予想よりも悪かった。

米銀大手ウェルズ・ファーゴも高い。1株当たり利益が41セントと、ア ナリスト予想の40セントを上回った。

S&P500種の金融株指数は1.3%高と、全10セクターで上昇率首位と なった。ベアー・スターンズのアナリストは金融株の投資判断を「マーケット ウエート」に引き上げた。価格が評価損と減益を反映した水準にまで下落した ことが理由。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE