11月対米証券投資:買い越し額1499億ドル-短期国債に需要(3)

米財務省が16日に発表した統計に よると、米居住者と外国人との間の中長期金融資産取引額は11月に外国 人からみて909億ドルの買い越し(前月1140億ドルの買い越し)となり、 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値(500億 ドル)を上回った。

短期金融資産を含む海外投資家による米金融資産買い越し額は1499 億ドルで前月の922億ドルを上回った。サブプライム(信用力の低い個 人向け)住宅ローン市場に関する懸念で比較的安全資産とみられる米短 期国債や政府機関証券に対する需要が拡大した。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロンのシニア通貨ストラテジスト、 マイケル・ウールフォーク氏は「この統計で海外からの米投資に関する 懸念が和らぐはずだ」と言及。さらに、「夏場には目立って減少した海 外からの投資が戻りつつある」と述べた。

海外投資家による米国株の買い越し額は46億ドルと、前月の302億 ドルから大幅に減少した。S&P500種株価指数は11月に4.4%下落し た。ダウ工業株30種平均は同4%下げた。下落幅はともに2002年12月 以来最大だった。

中長期国債の買い越し額は235億ドルと、前月の498億ドルから減 少。10年債利回りは11月に平均4.22%と、10月の4.56%から低下した。

機関債の買い越し額は266億ドル(前月は149億ドル)となった。

海外からの対米証券投資のうち、民間投資家による中長期証券の買 い越し額は586億ドルと、前月の962億ドルから減少した。中央銀行な どの公的機関による買い越し額は118億ドル(前月は218億ドル)に減 少した。

社債

海外勢による社債投資の買い越し額は155億ドル(前月は231億ド ル)に縮小した。

米証券投資の買い越し額を国別でみると、中国の米国債(短期債含 む)保有額は2億ドルの純減。日本は108億ドルの純減だった。一方、 英国は201億ドルの純増だった。

ヘッジファンドとの関連が強いとされるカリブ海諸国は19億ドルの 純増となった。石油輸出国機構(OPEC)加盟国など産油国の保有額 は29億ドルの純減。

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