米アムバックが67%減配、10億ドル増資でCEO辞任-株39%安

米金融保証大手のアムバック・ファイナ ンシャル・グループは16日、金融保証会社としては過去最大となる評価損の 計上を発表。配当を67%引き下げ、10億ドルを超える増資を実施する方針を 明らかにした。また、ロバート・ジェネーダー会長兼最高経営責任者(CE O)は辞任した。

アムバック株は過去最大の下落率となった。前日までの1年間では76%下 落していた。この日発表した2007年10-12月期(第4四半期)決算の暫定 集計によると、同社は保証する証券の評価を35億ドル(約3800億円)切り 下げ、純損失を計上する見込み。

アムバックの取締役、マイケル・キャレン氏(67)が会長兼暫定CEOに 就任する。ジェネーダー氏(60)は資本増強に対する意見の相違から辞任した。 アムバックやMBIAは保証する債務担保証券(CDO)やサブプライム(信 用力の低い個人向け)住宅ローン関連証券の価値が急落しているため、格付け 会社が格付けを見直している。

調査会社タバコリ・ストラクチャード・ファイナンスのジャネット・タバ コリ社長はアムバックが保証する債務の格付けがさらに引き下げられると予想 し、恐らく一段の増資が必要になるとの見通しを示した。アムバックが「AA A」格付けを保証している証券の総額は5560億ドル。スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)は15日、サブプライム関連証券の損失見通しを引き 上げるため、格付け見直しの際の手法を変更。格下げが続くことを示唆した。

同社は3週間前に表明していた配当継続の方針を転換し、四半期配当を21 セントから7セントに引き下げた。さらに10-12月期に1株当たり32.83ド ルの純損失を計上する見通しで、1億100万株の発行済み株式を基にすると 30億ドルを超える赤字に相当する。

アムバック株は前日比8.17ドル(39%)安の12.97ドルで終えた。80 億ドル近い時価総額が消失した。

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