米JPモルガン:34%減益も評価損は市場予想下回る-株価上昇(3)

米銀3位のJPモルガン・チェースが16 日発表した2007年10-12月(第4四半期)決算は、前年同期比34%の減益だ った。サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン投資に絡む評価損の 計上や今後に備えた貸倒引当金の積み増しが影響した。

発表資料によると純利益は29億7000万ドル(1株当たり86セント)と 前年同期の45億3000万ドル(同1.26ドル)から減少した。ブルームバーグ がまとめたアナリスト17人の予想平均は1株当たり92セントの利益だった。

サブプライムの評価損(13億ドル=約1400億円)がアナリスト予想を下 回る規模だったほか、コンシューマーバンキング業務やクレジットカード業務、 資産管理が好調だったことが好感され、16日の米株式市場でJPモルガンの株 価終値は前日比5.8%高の41.43ドルだった。

JPモルガンの減益決算はジェイミー・ダイモン氏が最高経営責任者(C EO)に就任した2005年以来では初めて。同行は貸倒引当金を23億ドル積み 増して計100億ドルに引き上げた。

10-12月期の総収入は7%増の174億ドル。市場予想は172億ドルだった。 前年同期の利益には一時利益6億2200万ドルが含まれていた。

投資銀行部門が苦戦

投資銀行部門の純利益は88%減少して1億2400万ドル。信用市場の混迷 が影響し、債券引き受け業務による収入は39%減の4億6700万ドルとなった。 債券部門の収入は70%減の6億1500万ドル。株式市場からの収入は40%減の 5億7800万ドルだった。同行は「低調なトレーディング業績」を理由に挙げ た。

一方、リテールバンキング部門は5%増の7億5200万ドル。住宅金融業 務が好調だった。ただ住宅の値上がり分を担保とするホームエクイティローン や自動車ローン業務が振るわず、利益の伸びを抑制した。ホームエクイティロ ーンの償却額は2億4800万ドルに達した。自動車ローン業務からの利益は前 年同期比25%減の4900万ドルだった。

カードサービス業務の利益は15%減。同業務の貸倒引当金は40%増の17 億9000万ドルだった。

継続事業の株主資本利益率(ROE)は年率10%、前年同期は14%だっ た。

JPモルガンは過去1年間で時価総額の18%を失った。同業他社のシティ グループとバンク・オブ・アメリカ(BOA)はそれぞれ50%と29%失った。

同行の自己資本比率(ティア1)は7-9月期と変わらず8.4%だった。

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