債券相場は上昇、株価続落や5年入札通過で―10年債は1.38%まで低下

債券相場は上昇(利回りは低下)。朝方は前 日の米国市場で株安・債券高となった流れを引き継ぎ、買いが先行した。午前 の終了にかけて下げ渋っていた日経平均株価が午後に再び300円を超す下げ幅 となると、買いが膨らんだ。新発10年債利回りは2005年9月以来の低水準と なる1.38%まで低下した。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日比30銭高の138円24銭で寄り付 いた後、やや伸び悩んで、午前10時40分ごろに138円9銭を付けた。午後に 入ってからは、国内株が再び下げ幅を拡大したことにつれて値を戻し、一時は 35銭高い138円29銭まで上昇し、11日に記録した中心限月として約2年ぶり の高値を更新した。

株式市場で日経平均は大幅続落。午後に入り再び300円を超す下げ幅とな っている。

新発10年債利回りは1.38%まで低下

現物債市場で新発10年物の289回債利回りは、前日比2ベーシスポイント (bp)低い1.405%で寄り付いた。その後は、徐々に水準を切り下げ、10時す ぎに昨年11月22日以来となる1.4%割れとなった。午後に入り、株安が加速す ると、一時は1.38%と、2005年9月28日(1.38%)以来の低い水準に達した。 その後は1.385%で取引されている。

バークレイズ・キャピタル証券チーフストラテジストの森田長太郎氏は、 「入札での供給が容易に吸収されるようであれば、中期ゾーンからより長期化 するような形でのフラットニング(平たん化)圧力が生じる可能性もある」と 指摘していた。

5年債入札、クーポン0.9%に引き下げも無事通過

財務省が16日に実施した表面利率0.9%の5年利付国債(69回債、1月発 行)の価格競争入札の結果は、最低落札価格が100円14銭(最高利回り0.87%) となり、市場予想(100円12銭)を上回った。平均落札価格は100円17銭(平 均利回り0.863%)。

応札倍率は3.38倍となり、前回債の2.86倍から低下した。最低と平均落 札価格の差であるテールは3銭と、前回債と変わらず。

岡三証券投資戦略部のシニアストラテジスト、坂東明継氏は、「最低落札価 格が市場の事前予想水準よりも高かった。需給環境の良さや日銀の利上げ観測 の後退が影響したのだろう。クーポン(表面利率)水準の割には無難な結果だ った」と述べた。

(債券価格)                           前日比        利回り
長期国債先物3月物         138.23      +0.29         1.574%
売買高(億円)             34298
10年物289回債            101.00                 1.385%(-0.04)
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