三井住友FG北山社長:マレーシアRHBと提携検討-リテール拡大へ

三井住友フィナンシャルグループの北山禎 介社長は15日までにブルームバーグ・ニュースとのインタビューに応じ、マレ ーシア第4位の銀行RHBキャピタルとの提携を検討していることを明らかにし た。すでにベトナムの銀行への出資も決めており、リテール(個人向け取引)を 含め、アジア地域での業務拡大につなげる狙い。

北山社長は「ベトナム以外の国でも現地銀行への出資も含めた検討はあり得 る」と指摘。そのうえで、三井住友銀の顧客紹介など一部連携しているRHBと は「もともと親しい関係にあり、何か一緒にできないか検討している」と述べた。 RHBは商業銀行、イスラム銀行、保険会社などを抱える金融グループ。ただ、 現時点では出資の有無も含め具体的な合意には至っていないという。

「アジアでリテール」に市場は関心

三井住友銀は昨年11月、ベトナム輸出入銀行に約260億円を投じ15%保有 の筆頭株主となることで合意した。副頭取や取締役を派遣し持分法適用会社とす る。海外業務について北山社長は「時間を買うのも選択肢だ」として、今後も出 資先を広げていく考え。三井住友銀から住宅ローンやインターネットバンキング などのノウハウを提供して現地行のリテール拡大を支援する方針だ。

公的資金を完済した大手行は攻めの経営に転じているものの、国内の資金需 要は伸び悩んでおり、海外収益の拡大が課題となっている。先駆する欧米主要行 に続こうと三菱UFJフィナンシャル・グループやみずほフィナンシャルグルー プも法人向け事業などで攻勢を強めているが、三井住友FGは日本と地理的にも 近いアジアでのリテール拡大をより重視している。

格付投資情報センター(R&I)の細田弘チーフアナリストは「邦銀は海外 業務に強いとは言いがたく、強みを発揮できる部分に絞って国際業務に力を入れ ることは戦略的に妥当」と指摘。そのうえで収益への貢献度は未知数だが「経済 成長が見込まれるアジアでリテールとの着目は理解できる」と今後の展開に注目 する。

大和SMBCと「協働」深化へ

一方、北山社長は米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題 に関連して「相対的に邦銀にとって事業チャンスが高まった」とし、経営体力の 低下した欧米の金融機関が事業部門や資産を売る場合、「我々の戦略に合うので あれば買収を検討する用意は十分にある」と指摘した。ただ「自己資本の質と量 はまだ回復途上」と大規模な買収には力不足との認識を示した。

銀行と証券の業際規制緩和については「顧客企業に対してエクイティからデ ットまでいろいろな資金調達手段をタイムリーに提案できる」と歓迎。企業の合 併・買収(M&A)での助言業務なども含め大和証券グループ本社と合弁の法人 専業証券である大和証券SMBCとの連携を強めていく方針。中国などの海外展 開でも協働体制を深化させていく意向を示した。

--共同取材:安 真理子、平野 和 Editor: Kasu Hirano, Norihiko Kosaka

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