【個別銘柄】みずほF、損保J、シャープ、Fリテ、USEN、荏原実

15日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

みずほフィナンシャルグループ(8411):終値は1.4%安の50万3000円。 日経テレコンは午後2時過ぎ、みずほコーポレート銀行が米証券大手メリルリ ンチに約1400億円出資する方向で最終調整していることが明らかになったと 報じた。マイナス圏で推移していた株価は、報道をきっかけに急速に下げ渋り、 一時1.4%高の51万7000円まで上昇に転じる場面があった。

損害保険ジャパン(8755):終値は4.9%安の937円。一時は6%安の 926円まで下げ、52週安値を更新。保証するCDO(債務担保証券)に清算の 可能性が生じ、これに伴う保険金の支払い責任が生じるリスクが発生、支払い 準備を計上するために今期(2008年3月期)の連結純利益予想を従来の630 億円から500億円(前期比19%減)に下方修正した。

シャープ(6753)、松下電器産業(6752):シャープは1.2%高の1964 円。松下電器産業は2.1%高の2225円。LGフィリップスLCDやサムスン 電子などの韓国大手が14日から15日にかけて2007年10-12月期(第4四半 期)決算を公表、液晶表示装置(LCD)の世界販売高が計画を上回ったこと が明らかになった。積極的な設備投資を継続する方針も示されたため、日本勢 の収益環境も良好だと見直された。

ファーストリテイリング(9983):8.8%高の8320円と大幅反発。暖冬な どの影響で各社の冬物衣料販売が低迷するなか、同社の第1四半期業績は好調 だった。堅調な収益状況を見直す動きに加え、11日夕の共同通信が、同社は 大都市圏で今後、郊外型ショッピングセンター(SC)を積極的に展開する見 通しと報じたことも重なり、先行きを期待した買いが入った。

医薬品、陸運:東証業種別33指数で上昇したのは、業績安定度が高いと される医薬品、陸運のディフェンシブ2業種のみだった。代表的銘柄の終値は 武田薬品工業(4502)が0.8%高の6500円、JR東海(9022)が2%高の96 万6000円など。ゴールドマン・サックス証券のストラテジスト、キャシー松 井氏らは14日付の日本株レポートで、「過去に米国が景気後退に陥った際の 株価パフォーマンスを見ると、日本株と米国株はともに米国経済が最悪期を脱 したことが確認できないと、株価は通常底入れしない」と指摘。その上で、米 国景気が最悪期に向かっていく局面では、日本のディフェンシブセクターが相 対的にアウトパフォームする傾向がある点を挙げている。

USEN(4842):13%安の678円と連日のストップ安。10日に発表し た第1四半期(2007年9-11月)の業績で、2期ぶりに連結経常損益が赤字 転落したことが明らかになって以来、業績の先行きに不透明感が広がっている。 同社が上場する大証ヘラクレス市場を含む国内新興3市場の急落傾向も重なり、 売り圧力に押されて52週安値を更新した。

荏原実業(6328):16%安の1077円のストップ安水準で、売り気配のま ま値付かず。差し引き4万株以上の売り注文を残した。原材料価格の高騰を背 景に一部物件に追加原価が発生したほか、機能性素材を手掛ける中国の連結子 会社で減損損失が生じたことから、前期(2007年12月期)の利益予想を減額 修正した。業績悪化を背景に、投資家の売り圧力が高まった。

サマンサタバサジャパンリミテッド(7829):15%安の11万6000円とス トップ安となり、上場来安値を更新。M&A(企業の合併・買収)による事業 拡大に伴い人件費がかさみ、2007年3-11月期の利益水準が2けた減益とな ったことを受け、投資家の失望売りを集めた。営業利益の通期見通しに対する 達成率は2割に過ぎず、計画未達への警戒感が広がった。

丸一鋼管(5463):1.4%高の2595円と3営業日ぶりに反発。前週末11 日に、発行済株式総数の0.5%に当たる自己株式を取得すると発表。下落局面 での買い支えや、資本効率の向上に対する期待感から買い先行の展開となった。 同社株は、今月7日に昨年来安値(2530円)まで下値を切り下げていた。

島忠(8184):0.7%高の3070円と反発。既存店売上高が好調なことに加 え、一部店舗でテナントを入れるなどの店舗活性化策も寄与し、第1四半期 (2007年9-11月)の単体純利益は51億1700万円だった。中間期の計画で ある前年同期比2.1倍の70億円に対する進ちょく率は73%。一時は9.8%高 の3350円まであった。

トーセイ(8923):2.5%高の6万1500円。一時は8.3%高の6万5000 円とストップ高。サブプライムローン問題を発端とした信用収縮の影響が、国 内の不動産市場にも波及し始めているとの警戒感が根強い中、不動産の外部売 却が好調で、前期(2007年11月期)、今期(2008年11月期)ともに2けた の増収増益を達成する見通し。足元の好業績を見直す買いを集めた。

ラウンドワン(4680):12%安の17万2000円と大幅続落。主力のアミュ ーズメントでヒット作に恵まれず、ボウリングの不振も続き、昨年12月の既 存店売上高が落ち込んだことから、業績の先行き不安が高まった。

ゼクス(8913):14%安の6万1100円とストップ安。52週安値を更新。 2007年11月中間期の連結純利益が従来計画の1億円の黒字から、6億円の赤 字に転落したもようと、11日に発表。前年同期は13億200万円の黒字。不動 産事業の計上時期の遅れ、一部施設運営事業における進ちょくの遅れの影響が 出るほか、関係会社株式の評価損による特別損失について、税効果会計が計上 できなかった。

宝印刷(7921):8.3%安の784円と大幅続落。一時12%安の755円とス トップ安となり、2004年3月以来の低水準に沈む。13日付の読売新聞朝刊は、 複数の社員が印刷物の注文で知った情報をもとに、株のインサイダー取引をし ていたことが証券取引等監視委員会の調べで分かったと報じた。

オンワードホールディングス(8016):3.5%安の1033円と3営業日続落。 天候不順などで秋物商戦が苦戦し、11日公表の2007年3-11月期累計業績は 減収減益となった。今期(2008年2月期)業績の下振れが警戒され、売りが 先行した。3-11月期の営業利益は前年同期比29%減の168億円。

古野電気(6814):7.9%安の1427円と続落。中国など新興国の経済成長 を背景に新船の建造が活発なことから、前週末11日に発表された2007年3- 11月期の連結利益は通期計画にほぼ到達した。しかし、会社側が通期見通し を変更せず、増額修正を期待していた向きの売りを誘った。

キューピー(2809):一時2.7%高の1104円。終値は0.8%安の1066円 と続落。経費削減の効果が表れたほか、マヨネーズ商品の値上げで採算性も向 上し、前期(2007年11月期)は12%の営業増益を確保した。業績予想を減額 修正する企業が多い中で、公約通り2けたの増益を達成できたことが評価され た買いが入ったものの、徐々に軟調な全体相場に押された。

スギ薬局(7649):11%安の2925円。一時13%安の2840円まで売り込 まれ、2007年10月以来の低水準に落ち込んだ。既存店販売の活況を受けて11 日付で2008年2月通期の業績予想を増額修正したが、アナリストらの予想値 を下回り、売り圧力が増した。

リソー教育(4714):3.8%高の2760円と3営業日ぶりに大幅反発。11 日に発表された2007年3-11月の連結純利益は前年同期比52%減となったも のの、中間期時点に対しての減益率は大幅に縮小した。人員配置など経営効率 の見直しを進めている効果が出た格好で、52週安値(1月11日、2650円)に 位置する中、今後の下げは限定されると見られた。

コスモス薬品(3349):9%安の1325円と3日続落。九州15店、中国・ 四国9店などの新規出店効果で2007年11月中間期の連結売上高は前年同期比 15%増の702億円となった。ただ、価格競争が厳しく、経常利益は7.2%減の 18億3200万円にとどまった。2008年5月通期の経常利益計画47億円(前期 比7.5%増)は据え置き。

サイゼリヤ(7581):11%安の1150円。一時は14%安の1108円まで売 り込まれ、2004年2月以来の安値圏に沈んだ。9営業日連続で下落。みずほ インベスターズ証券は11日、投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」 に格下げした。地方の郊外店の売り上げが低迷し、減益となった第1四半期 (2007年9-11月)決算が発表された今月8日以降、アナリストの格下げが 相次いでいる。

日本冶金工業(5480):1.6%高の689円と3営業日ぶり反発。三菱UF J証券は11日、投資判断を新規に「強いアウトパフォーム」とした。

東宝(9602):1.6%高の2475円。配給映画でヒット作が相次いだことを 理由に、今期(2008年2月期)利益が会社予想を上回ると12日付の日経新聞 朝刊が報道。業績は会社想定ほど落ち込まないとの安心感が広がった。

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