USEN株が連日のストップ安、赤字転落を嫌気-新興市場急落で拍車

インターネット関連事業などを手掛けるUS ENの株価が連日の値幅制限いっぱいの下落(ストップ安)水準で取引を終えた。 10日に発表した第1四半期(2007年9-11月)の業績で、2期ぶりに連結経常損 益が赤字転落したことが明らかになって以来、業績の先行きに不透明感が広がって いる。同社が上場する大証ヘラクレス市場を含む国内新興3市場の急落傾向も重な り、売り圧力に押されて52週安値を更新した。

USEN株の終値は前週末比100円(13%)安の678円。この2営業日で下落 率は23%に達した。昨年来高値(1332円、07年1月19日)からの下落率は49% に達する。

市場では、ブロードバンド・通信事業などの落ち込みで第1四半期が経常赤字 に陥ったことが嫌気されたとの見方が広がっていた。さらにコスモ証券・エクイテ ィ部情報課の中西明宏氏は、「不動産ファンド運営会社のアセット・マネジャーズ の業績悪化を受けて、投資資金の流出が不動産だけでなく、幅広い銘柄に波及し、 新興市場の下落につながっている」点も逆風との認識を示している。

大証ヘラクレス指数はこの日、前週末比で7.2%下落し、東証マザーズ指数も

6.3%下落。TOPIXが2%安となった状況と比較しても、新興市場銘柄の下げ の大きさは際立つ。

USENが10日に発表した第1四半期業績によると、連結経常損益は15億 5900万円の赤字。前年同期実績は18億円の黒字だった。売上高は前年同期比22% 減の672億円。ブロードバンド・通信事業が落ち込み、人材関連事業も減収となっ た。これを受けて、第1四半期業績発表の翌日に当たる11日は取引直後からスト ップ安を付けた。

ただ会社側では、通期(08年8月期)連結業績については売上高で前期比2.9% 増の3100億円、営業利益で同6.8%増の170億円を計画。コスモ証の中西氏も、「会 社側は業績が回復に向かうと計画しており、この株価急落は普通では考えられない 動き。タイミングが悪かった」とし、市場が過剰反応し過ぎているとの見解だ。

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