米リセッションは中国の景気減速より大きな脅威-マルキール教授

米プリンストン大学のバートン・マルキー ル教授(経済学)によれば、世界経済にとって米経済のリセッション(景気後 退)入りが中国の景気減速より大きな脅威となる。

同教授(75)は15日までのインタビューで、「世界にとって米国の方がよ り重要だ」と指摘し、「米経済の鈍化が劇的に進めば、2008年上期(1-6月) は景気がほとんど拡大しないか、ゼロ成長となるだろう。中国の景気減速につ いては懸念していない。中国の成長率は他国と比べ、依然として高水準だ」と 述べた。

マルキール教授は、米連邦準備制度理事会(FRB)が今年、政策金利を 現行の4.25%から3%まで引き下げる可能性があるとし、「上期に金利が大幅 に引き下げられる」と予想した。同教授はフォード元政権で米経済諮問委員会 (CEA)の委員を務めていた。当時のCEA委員長はグリーンスパン前FR B議長。

マルキール教授は、中国の経済成長率が7-8%と「持続可能なペース」 に低下すると見込んでいることを明らかにし、中国と取引関係のある米企業の 株式を推奨した。

同教授によれば、中国の株式は「バブル」であり、中国政府が資金移動の 自由化を進めれば、大幅な値下がりが見込まれるとした上で、人民元建て株式 の取引の大半が本土投資家に制限されていることについて触れた。

マルキール教授は、将来の株価を予想することは不可能だとの立場を繰り 返し、バブルがはじける時期を予想することは避け、「中国はいずれ、個人によ る香港株と海外株投資を容認することになる」との見方を示した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE