午後の日本株は下げ拡大、円高で輸出関連売られる-アジア株安も影響

午後の東京株式相場は下げ幅が拡大。米 景気減速や円高が企業業績に与える影響が懸念され、自動車や電機、機械など 輸出関連株が総じて売られている。機械は、東証1部の業種別値下がり率でト ップ。シティグループなど米金融機関の損失拡大に関する懸念から、みずほフ ィナンシャルグループなど銀行株も安い。香港ハンセン指数などアジア株の下 落も警戒され、東証1部値下がり銘柄数は1500を上回った。

いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は、「昼休み時間帯にシティの追加 評価損や人員削減の報道が流れるなど、今週から始まる米金融機関の決算発表 を前に市場では警戒感が高まっている」と強調。投資家は新規の買いを見送る 一方、「買い持ち高を断続的に落としている」(同氏)としていた。

また、私募の日経平均連動リスク限定投信のノックイン価格が1万4000 円前後に広範に分布しているもようだとする秋野氏は、「同水準を巡って先物 への売りが出やすくなっていることも、午後に入って相場の下げが加速してい る一因だ」と述べた。

午後2時13分時点の日経平均株価は前週末比184円56銭(1.3%)安の 1万3926円23銭。取引時間中としては2005年11月10日以来、約2年2カ 月ぶりに1万4000円を割り込んだ。TOPIXは31.35ポイント(2.3%)安 の1346.23。東証1部の売買高は概算で17億9763万株。値上がり銘柄数は 149、値下がり銘柄数は1533。

米シティの追加損失や出資反対の報道相次ぐ

米シティグループは米国時間15日に決算発表を予定している。米ニュー ヨーク・タイムズ(オンライン版)は15日、米銀大手シティグループが同日、 少なくとも4000人の追加人員削減や大幅な減配、海外投資家からの新たな大 型出資受け入れなどを発表する見通しだと報じた。同紙は事情に詳しい関係者 1人の話を基に、シティが180億-200億ドル(約1兆9400億-2兆1600億 円)の評価損を公表する見込みだと報じている。

シティグループに関しては、14日の米紙ウォール・ストリート・ジャーナ ル(電子版)が、中国の政策銀行「国家開発銀行」が米大手銀行シティグルー プに対して約20億ドル(約2160億円)の出資を計画していることに対し、中 国政府の指導部が反対しているため出資が行われない可能性があるとも伝えて いた。

円高、アジア株安

一方、サブプライム問題による米国の実体景気への影響が懸念され、外国 為替市場では米利下げ観測が台頭。外国為替市場では1ドル=107円台の円高 となっており、「115円の下期の想定為替レートを考えるとかなりの円高だ」 と、SMBCフレンド証券の中西文行ストラテジストは懸念を示している。

このほか、15日のアジア株は午後になって下げ幅が拡大している。午後2 時12分時点では、香港ハンセン指数は前日比1.2%安、韓国総合株価指数は

2.3%安となっている。

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