サマンサ株が上場来安値、事業拡大で人件費増加-通期計画未達の懸念

女性向けバッグやジュエリーを手掛けるサ マンサタバサジャパンリミテッドの株価が、ストップ安(値幅制限の下限)とな る前週末比2万円(15%)安の11万6000円まで売り込まれ、約5カ月ぶりに上 場来安値を更新した。M&A(企業の合併・買収)による事業拡大に伴い人件費 がかさみ、第3四半期までの9カ月累計(2007年3-11月期)の利益水準が2 けた減益となったことを受け、投資家の失望売りを集めている。営業利益の通期 見通しに対する達成率は2割に過ぎず、計画未達への警戒感が広がってきた。

11日に発表した07年3-11月期の連結業績は、売上高が前年同期比51% 増の184億4800万円となった。昨年3月に女性向けアパレルを手掛けるメッセ ージを買収したほか、同4月には衣料品ネット通販のスタイライフをTOB(株 式公開買い付け)で連結子会社化したことも寄与した。一方、営業利益は同 63%減の5億8000万円、純利益は同65%減の2億円となった。グループ成長戦 略に基づく先行投資による人件費や福利厚生費がかさんだ。

水戸証券投資情報部の岩崎利昭課長は、「M&Aで売り上げを大きく伸ばす 一方、コストをかけ過ぎで、利益水準はあまりにも低い印象だ」と話している。 仮に年末年始で大幅に収益を増やしたとしても、「残りの第4四半期のみでは埋 め合わせは難しく、通期計画の未達リスクは極めて高いと言わざるを得ない」 (同氏)という。

サマンサが今回据え置いた08年2月期通期の業績見通しに対する第3四半 期までの進ちょく率は、売上高が66%とやや遅れ気味。一方、営業利益は20%、 純利益は15%と、利益ベースでの出遅れの大きさが目立つ。

一方、同社経営管理部の神戸一郎部長代理は、上半期に買収に伴う経費や店 頭の販売員への教育費などでコストが膨らんだが、「前半のコスト増はすでに織 り込み済みで、会社としては予想通り推移していると考えている。年末年始のセ ールでの売り上げ増が、通期の結果に好影響を与えるだろう」との認識を示した。

--共同取材:池田 亜希子   Editor:Shintaro Inkyo

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