債券相場は小幅安、高値警戒感やあす入札-株価1万4000円割れが支え

債券相場は小幅安(利回りは上昇)。高値 警戒感や5年債入札をあすに控えてポジション(持ち高)調整の売りが出てい る。午後に入って日経平均株価が下げに転じ、節目の1万4000円を割り込んだ ことや、米国の景気減速観測を背景とする投資家の潜在需要が下支え要因とな っている。

新光証券債券ストラテジストの三浦哲也氏は、「日経平均が下落に転じた ことで、下げ幅を縮めているが、投資家は上値を追うところまで行っていない」 と指摘した。「先週末に買われすぎたことへの高値警戒感があるうえ、あすに 5年債入札を控え、買い進みにくい」と理由を説明した。

東京先物市場で中心限月3月物は、前週末比2銭安の137円99銭で寄り付 いた後、すぐに138円5銭まで上昇した。午前10時前から徐々に値を消し、午 後に入ると33銭安い137円68銭まで下げた。その後は、日経平均下落をきっ かけに徐々に下げ幅を縮小している。午後1時40分現在137円95銭で取引さ れている。

クレディ・スイス証券債券調査部の福永顕人アソシエイトは、「高値警戒 感が働き、戻り売り圧力がかかっているが、景況感の悪化を背景にした外部環 境を見込んで、一定の需要がある」と説明している。

株式市場では、午後に入り日経平均株価が下げに転じ、約2年2カ月ぶり に1万4000円を割って推移している。

新発10年債利回りは1.425%

現物債市場で新発10年物の289回債(1月債)利回りは、前週末比変わら ずの1.43%で取引開始。その後は若干水準を切り下げ、午前10時12分ごろに

1.42%まで低下した。午前は1.435%で引けた。午後に入り1ベーシスポイント (bp)高い1.44%まで上昇した後、再び水準を切り下げ、1.425%で推移してい る。

新発5年債利回りは0.5bp高い0.885%。一方、新発20年債利回りは1bp 低い2.08%、新発30年債利回りは0.5bp低い2.345%となっている。

市場では、「先週末と逆方向の動き。スティープニング(傾斜化)の修正 が入っている」(みずほインベスターズ証券の井上明彦マーケットアナリスト) との声が聞かれた。

(債券価格)                           前週末比        利回り
長期国債先物3月物         137.89       -0.12          1.604%
売買高(億円)             24465
10年物289回1月債        100.65                 1.425%(-0.005)
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