加CIBC、2900億円余りの増資へ-サブプライム関連評価損の計上で

カナダ5位の銀行、カナディアン・インペ リアル・バンク・オブ・コマース(CIBC)は14日、同国保険大手マニュラ イフ・ファイナンシャルや香港資産家の李嘉誠氏などを対象に、27億5000万カ ナダ・ドル(約2900億円)超の増資を行う計画を明らかにした。米住宅ローン 関連投資で評価損を計上したことを受け、バランスシートの修復を目指す。

発表資料によると、CIBCはオンタリオ州職員退職者年金機構(OMER S)や李嘉誠氏率いるチョンコン・ホールディングス(長江実業)を含む機関投 資家を対象に15億カナダ・ドル規模の第三者割当増資を行う。残る12億5000万 カナダ・ドルについては、個人投資家向けに公募増資の形をとる方針だ。

CIBCは先に、米サブプライム(信用力が低い個人向け)住宅ローン関連 投資について、税引き前段階で30億米ドル(約3240億円)余りの評価損を発表。 バランスシートを強化する必要に迫られている。CIBCはこの日、保有資産の 価値低下で、評価損が拡大する可能性があることも明らかにした。

ジェラルド・マッコーイ最高経営責任者(CEO)は同資料で「本日発表し た措置により、米住宅不動産市場に関連した追加的な評価損計上が必要な場合に も、CIBCの資本水準が強固であり続けることを、より確実に株主に保証して いく」と述べた。

CIBCによると、マニュライフその他の機関投資家への提示価格は1株当 たり65.26カナダ・ドル。一方、個人投資家向けにはCIBCワールド・マーケ ッツとUBSを通じて67.05カナダ・ドルで売却する。14日のトロント証券取 引所で、CIBC株は取引停止となった。取引停止前は72.07カナダ・ドルで、 機関投資家向け提示価格を9%、個人投資家向けを7%それぞれ上回っていた。

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