中国の成長鈍化も-米景気減速で世界経済に最悪のタイミングか

中国は急速に拡大する経済をコントロール し始めているが、米景気が減速するなか、中国の成長鈍化のリスクが強まって いる。

貿易黒字の縮小と通貨供給量の伸び低下は、中国経済が過去13年で最も高 い成長から後退しつつあることを示す最初の兆候だ。中国当局は成長とインフ レ抑制を目指し、過去1年に6回の利上げに加え、与信制限や一部で価格凍結 を実施し、人民元の上昇を容認してきた。

米国が既にリセッション(景気後退)入りしかけているところに、中国の 何カ月にもわたる景気抑制への取り組みがついに功を奏し、世界経済をけん引 している2つの主力エンジンが同時に減速するリスクがある。

JPモルガン・チェースの中国担当チーフエコノミスト(香港在勤)、フ ランク・ゴン氏(香港在勤)は「海外需要が鈍化するなか、中国は引き締め政 策が行き過ぎ、景気の急減速を招く可能性がある」と指摘。「中国人民銀行が 過度な利上げを行えば、内需を抑制し、景気下降の危険性が高まるだろう」と の見方を示した。

中国経済は依然として好調だ。政府の推定によれば、同国の昨年の成長率 は11.5%とみられ、世界の成長に占める割合は米国と同じ17%。物価上昇率 が過去11年で最高となるなか、共産党と人民銀は何百万人もの雇用を失うこと なく景気を沈静化させるよう取り組みを進めている。

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