米国債(14日):ほぼ変わらず、米小売売上高発表前で様子見(2)

米国債相場はほぼ変わらず。2年債利回 りは一時、2004年以来の低水準に5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイ ント)に迫った。エコノミストの間では12月の米小売り売上高(15日発表) は振るわない結果に終わったとの見方が広がっている。

連邦公開市場委員会(FOMC)が今月の会合で少なくとも0.5ポイント の利下げを決定するとの観測を背景に、2年債と10年債の利回り格差は拡大 している。2年債利回りは10年債を122bp下回っており、2004年12月以来 の最大に迫っている。

D.A.デビッドソンで債券トレーディング部門のバイスプレジデントを 務めるメアリー・アン・ハーレー氏は、「経済にとって非常に悪い材料が多く、 債券相場にもすでに織り込まれている。景気がさらに悪化することを示唆する ような材料が出てこない限り、ここから相場が上昇する可能性はあまりないだ ろう」と語った。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後4時6 分現在、2年債利回りは前週末比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイン ト)低下して2.56%。一時は2004年10月以来の低水準となる2.51%をつけ た。2年債価格(表面利率3.25%、2009年12月償還)は1/32未満上げて101 10/32となった。10年債利回りは1bp下げて3.78%。

利下げ見通し

金利先物市場動向によると、1月30日のFOMC会合でフェデラルファ ンド(FF)金利誘導目標が少なくとも0.5ポイント引き下げられる確率は 100%、1週間前は68%だった。

FOMCは1984年10月以来、一度の利下げ幅が0.5ポイントを上回った ことはない。

2年債利回りは今年に入り、低下ペースが加速している。利回り曲線のス ティープニング化は、政策金利の変化により敏感な短期債への需要の高まりを 示している。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、第1四半期末まで に2年債利回りは3.01%に、10年債利回りは3.97%に上昇すると予想されて いる。

12月の米小売売上高

ブルームバーグがまとめたエコノミスト72人を対象にした調査では12月 の米小売売上高は前月比変わらずと予想されている。11月は同1.2%増だった。 自動車を除く小売売上高は0.1%増が見込まれている。前月は1.8%増と、ほ ぼ2年ぶりの大幅な伸びだった。

メリルリンチのデータによると、米国債投資のリターンは年初からこれま でで1.4%。サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンに絡む損失が さらに拡大するとの懸念が広がり、投資家は比較的安全性の高い米国債に買い を入れている。

米金融情報局CNBCがシティグループは240億ドルの評価損を計上し、 1万7000-2万4000人を削減する可能性があると報じたことから、債券相場 は一時上昇していた。

シティグループ決算発表

シティグループは15日に2007年10-12月期決算を発表するが、ブルー ムバーグが実施した8人のアナリスト調査では40億ドルの赤字を計上すると 予想されている。シティグループの赤字決算は、1990年代はじめに不動産の価 値が暴落した時以来となる。

メリルリンチは17日に10-12月期決算を発表するが、アナリストは32 億3000万ドルの赤字を計上するとみており、赤字額は7-9月期に記録した 過去最大の22億4000万ドルを上回る可能性がある。

米連邦準備制度理事会(FRB)は期間28日のターム物資金入札(規模 300億ドル)を実施、結果は15日米東部時間午前10時に発表される。

英国銀行協会(BBA)によると、3カ月物ドル建てLIBOR(ロンド ン銀行間取引金利)は20bp下げて4.06%。昨年9月19日以来で最大の低下 となった。

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