伊ENIなど、カシャガン油田でカザフスタン政府権益拡大で合意

イタリアのエネルギー会社ENIとパー トナーは、カスピ海沖のカシャガン油田事業で、カザフスタン政府の権益を増 やすことを認めた。同政府への分配利益を増やし、生産開始の遅れや経費増大 での対立解消を目指す。

カザフスタンのミンバエフ・エネルギー鉱物資源相は首都アスタナで記者 会見し、国営石油会社カズムナイガスが17億8000万ドル(約1921億円) を支払い、権益を16.6%と、従来の8.3%から2倍にすることを明らかにし た。同相によれば、ENI率いる企業連合は売上高の損失分として50億ドル を政府に支払い、政府との利益分配を従来の計画よりも早く開始する。

カシャガン油田をめぐっては、カザフスタン政府と企業側が生産開始の遅 れや技術問題、経費増大で対立し、同政府が再交渉を要求していた。1年余り 前、ロシア国営のガスプロムは規制当局からの圧力を背景に、天然ガス合弁事 業「サハリン2」の支配権を欧州最大の石油会社ロイヤル・ダッチ・シェルか ら獲得していた。

現時点ではENIと米エクソンモービル、仏トタル、シェルがそれぞれカ シャガン油田の権益18.5%を保有。米コノコフィリップスは9.3%。カズム ナイガスと国際石油開発帝石ホールディングスはそれぞれ、8.3%保有してい る。カザフ政府は生産開始後に拠出金を支払い、同油田の権益を2倍に拡大す る。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE