米デトロイトオートショー開幕、日本勢は環境対応など自信の出展内容

世界5大モーターショーのデトロイトオート ショー(北米国際自動車ショー)が米ミシガン州デトロイトで13日(現地時 間)、開幕した。原油価格高騰やサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ロ ーン問題などの先行き懸念で今年の米国市場が1600万台の大台割れも予想され る中、日本車メーカーはいずれも前年を上回る計画を打ち出している。日本メー カーは今回、得意分野の環境対応車や、米勢の牙城であるライトトラックでのコ ンセプトカーなど自信を示す出展内容となっている。

去年の米国販売で初めて米フォード・モーターを上回り第2位となったトヨタ 自動車は、エンジンとモーターを併用するハイブリッドシステムを搭載したピッ クアップトラックのコンセプトカー「A-BAT」を世界初公開。トヨタはハイ ブリッド全モデル展開を表明しているが、ピックアップトラックのハイブリッド 仕様はA-BATが初めて。

A-BATは4人乗りで軽量化のためカーボン素材を使用したほか太陽電池パ ネルも搭載するなど、ハイブリッド以外にも低燃費、クリーン化技術を備えてい る。このほかトヨタは、セダンとスポーツ型多目的車(SUV)を兼ね備えたク ロスオーバータイプの新型車「Venza(ヴェンツァ)」も初展示。Venz aは米国で開発され、トヨタの米ケンタッキー工場で現地生産する計画になって いる。

トヨタは08年に米国で前年比0.8%増の264万台の販売を計画している。トヨ タの渡辺捷昭社長は07年12月に名古屋市内で行った会見で、08年の米国市場 について前年と同じくらいか、やや下回る水準との見通しを示す一方、トヨタの 販売に関しては「少しでも上回るように努力したい」とコメントした。

08年に米国で前年比3%増の159万台の四輪車販売を計画しているホンダは、 ミッドサイズSUV「パイロット」の次期型車を公開。現行パイロットは02年 に北米専用車として投入され、07年12月までの累計販売台数は約70万台に達 した。しかし、ガソリン価格の上昇などで07年の年間販売は前年に対し23%減 と苦戦を強いられている。このため、初の全面改良で巻き返しを図る構え。

三菱自動車は、ガソリンエンジン車と同等の水準を求めている米国の次期排気 ガス規制「Tier2 Bin5」への適合を目指したディーゼルエンジンを搭 載したコンセプトカー「Concept-RA」を初披露。このエンジンは現在、 筆頭株主の三菱重工業と共同開発を進めており、まず09年に欧州向けモデルに 搭載するほか、10年には北米市場にも投入するとしている。

マツダはエタノール100%の燃料で走行するロータリーエンジンを搭載したデ ザインコンセプトカー「Furai(風らい)」と、一部改良したスポーツモデ ル「RX-8」をそれぞれ世界初公開、日産自動車はスライドドアを採用する一 方で、前席ドアと後席ドアとの間の柱(Bピラー)をなくしたデザインコンセプ トカー「FORUM」を目玉に据えている。

--共同取材:藤村奈央子 Editor:Hideki Asai、Hitoshi Ozawa

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