米シティ:アルワリード王子や中国から出資受け入れか-資本増強で

2007年10-12月(第4四半期)に約42 億1000万ドル(約4160億円)の赤字を出すとみられる米大手金融機関のシテ ィグループは、資本増強のためにサウジアラビアのアルワリード王子や中国政 府からの出資を受ける可能性がある。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(オンライン版)は11日、関係者の 情報として、シティはアルワリード王子や中国の公共事業融資などを手掛ける 政策銀行、中国国家開発銀行などの投資家から計80億-100億ドルの出資を望 んでいると報じた。同王子は既にシティの株式約4%を保有している。また、 開発銀は約20億ドルを出資する可能性が高いという。

サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連で最も巨額な損失 を出しているシティは先月、アブダビ投資庁(ADIA)から75億ドル相当の 出資を受け入れている。このほかにも、米メリルリンチやモルガン・スタンレ ー、スイスのUBSも海外投資家からの出資を模索している。

ニューヨーク大学スターン校のリチャード・シラ教授(金融史)は「歴史 を振り返っても、これほど多くの銀行が低姿勢で世界中を駆け巡っていること があったかどうか思い出せない」と語った。

シティの広報担当、マイケル・ハンレッタ氏はコメントを控えた。アルワ リード王子の持ち株会社の広報担当、ヘバ・ファタニ氏に電子メールでコメン トを求めたが、返信はない。

シティは15日に10-12月期決算を発表する。ブルームバーグ・ニュース がアナリスト17人を対象に実施した調査では、42億1000万ドルの純損失が見 込まれている。ゴールドマン・サックス・グループのアナリスト、ウィリアム・ タノナ氏は、シティの住宅関連投資の評価損は約190億ドルになると見積もっ ている。

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