米金融当局:リセッションにより大きな「保険」提供へ-スタンス変更

米金融当局者らは11日、高まる米経済の リセッション(景気後退)の可能性に対し、より大きな「保険」をかける方向 にスタンスを変えたことを示唆した。

米連邦準備制度理事会(FRB)のミシュキン理事は、金融市場に大きな 混乱が生じれば、FRBは「断固とした行動」を取る用意をする必要があると 述べた。また、インフレに最も厳しいとされるフィラデルフィア連銀のプロッ サー総裁は、現在は個人消費に懸念を抱いていると語った。

両氏の発言は、10日に「実効ある追加行動」を約束したバーナンキFRB 議長の講演に続くもので、トレーダーらは、より速いペースでより大幅な利下 げが行われるとの見通しを強めた。FRBウオッチャーらは、今回の戦略は予 測主導型のこれまでのアプローチからの脱却になるだろうとみている。

グラムリー元FRB理事は「当局が異なる方向に動き出したことは喜ばし い」とし、「当局がなすべきことはリスクマネジメントだ」と話した。

ミシュキン理事はニューヨークでの講演で「政策緩和の実施を長期にわた って待ち過ぎれば、マクロ経済の一層の悪化を招く恐れがある。そのため、緩 和の規模が結果的に必要以上に大幅になることもあり得る」との認識を示した。

FRB議長の議会証言

マクロエコノミック・アドバイザーズ(ワシントン)のシニアエコノミス ト、ブライアン・サック氏は「当局は信用市場のショックの大きさを過小評価 していた」とした上で「市場は当局よりもかなり早い段階でそれを理解してい た。当局は今、市場の見方に追いつきつつある」との見解を示した。

プロッサー総裁は11日、米公共放送PBSとのインタビューで、一段の利 下げを受け入れる用意は「間違いなく」あると語った。同総裁は11月27日に は、10月の利下げについて、インフレ期待にリスクを生じさせると警告してい た。

また、ボストン連銀のローゼングレン総裁は同日のバーモント州での講演で、 住宅価格の低下で「消費者や企業の信頼感と支出が損なわれる可能性が高い」 と述べた。

バーナンキ議長は17日に、米下院予算委員会で経済見通しについて証言す る予定で、シグナルを送る新たな機会になる。

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