米国株(11日):反落、景気見通し嫌気-アメックスなどに売り(2)

米株式相場は反落。クレジットカー ド大手アメリカン・エキスプレス(アメックス)や高級宝飾品小売り大 手ティファニーの予想を下回る業績で景気後退への懸念が高まったこと から、年初からのS&P500種株価指数は1982年以来最大の下落率とな った。

ポールソン米財務長官が昨年末に景気は「目に見えて」減速したと 指摘し、景気浮揚策をとるとすればそれは「時限措置」になると述べた ことを嫌気して、主要株価指数は取引時間中の最安値を付けた。

アメックスは01年以来最大の下げ。同社が示した2008年1-3月 (第1四半期)の営業利益見通しはアナリスト予想を3.2%下回った。 ティファニーは約3年ぶりの大幅な下げとなった。昨年の年末商戦が振 るわなかったことが嫌気された。

S&P500種株価指数終値は前日比19.31ポイント(1.4%)下げて

1401.02。週間ベースでは3週続落と、昨年8月以来最長の下落局面とな っている。ダウ工業株30種平均は同246.79ドル(1.9%)安の

12606.30ドルとなった。ナスダック総合指数は同48.58ポイント (2.0%)安の2439.94ポイント。ニューヨーク証券取引所(NYSE) の騰落比率は2対7。

利益見通し

アメックスとティファニーの利益見通しに先立ち、10日はクレジッ トカード発行大手、キャピタル・ワン・ファイナンシャルが07年の通期 利益見通しを約20%下方修正したと発表していた。米景気減速のなかで 不良債権が増加したことが背景だという。

ポールソン財務長官の発言を受けて、S&P500種はこの日一時、 前日比1.8%安、ダウ平均は同2.4%下落まで下げた。

0.75ポイント

シカゴ商品取引所(CBOT)のフェデラルファンド(FF)金利 先物市場の動向によると、FOMCが30日の定例会合でFF金利誘導目 標を0.75ポイント引き下げるとの見方が初めて織り込まれるようになっ た。

住宅金融大手カントリーワイド・ファイナンシャルは下落。銀行バ ンク・オブ・アメリカ(BOA)による買収額がカントリーワイドの株 価の前日終値を下回ったことが弱材料だった。

週間ベースではS&P500種は0.8%安となり、年初来では4.6%下 落し、年初8営業日としては82年以来の大幅な下げ。ダウ平均は週間ベ ースで1.5%下落、ナスダックは同2.6%安だった。

アメックスは前日比10%安。アメックスは10日、加入者のデフォ ルト(債務不履行)増に対応し、07年10-12月(第4四半期)決算で 特別費用を計上する方針を発表した。また、08年1-3月(第1四半 期)の営業利益が1株当たり90セント未満との見通しを示した。これは ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト予想平均を下回った。

キャピタル・ワンも軟調、クレジットカード大手のマスターカード は8営業日続落して引けた。

ティファニーは前日比11%下落。昨年の年末商戦での米既存店売上 高は前年比2%減だった。アナリストは増加を見込んでいた。07年11 月1日から12月31日の世界全体での売上高総額は前年比8%増加にと どまった。06年は同15%増だった。同社は通期での一部項目を除くベー スでの1株当たり利益見通し上限を2.28ドルと、前回予想の2.30ドル から下方修正した。

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