米国債(11日):上昇、利回りは4週連続低下-利下げ幅拡大観測で

米国債相場は上昇。利回りは週間ベース で4週連続低下した。株安とサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ロー ン関連損失を受け、安全資産としての需要が高まった。

2年債利回りはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を下回ってお り、その差は1981年以降で最大となった。メリルリンチとUBSの損失がさ らに膨らむとの見方を背景に、今後の利下げ幅や回数が増えるとの憶測が強ま っている。

コマース・キャピタル・マーケッツ(フィラデルフィア)の債券ストラテ ジスト、ジョージ・アデル氏は「信用市場の混乱はまだ終わっていない。そし て、いつ終わるのか誰も分からない。不透明感が強い時には安全資産の中でも 最も安全な資産、つまり短期国債を買うべきだ」と述べた。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後4時 11分現在、2年債利回りは前日比11ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)低下し2.58%。一時は2.56%と、2004年11月以来の低水準を付 ける場面があった。2年債(表面利率3.25%、2009年12月償還)の価格は 6/32上げて101 9/32。

10年債利回りは9bp低下の3.80%。3カ月物財務省短期証券(TB) 利回りは11bp低下の3.09%と、昨年12月27日以来の大幅な低下幅とな った。

週間ベースでは2年債利回りは17bp低下。10年債は7bp、3カ月T Bは9bpの低下となった。

利下げ観測

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が10日に追加利下げが 「必要になる可能性は十分ある」と指摘して以来、利下げ観測が強まっている。

シカゴ商品取引所(CBOT)のFF金利先物相場は、FOMCが30日 の定例会合で現行4.25%のFF金利誘導目標を3.5%まで引き下げる可能性 を初めて織り込み始めた。0.75%の利下げ確率は32%、0.5%の利下げ確率 は68%。

2年債利回りはFF金利誘導目標を1.68ポイント下回った。これは過去 25年余りで最大。

FOMCは1度に50bpを超える利下げを1984年10月以来、実施して いない。2001年1月には50bpの利下げを2回実施している。前回、75bp の利上げに踏み切ったは1994年。

減益見通し

アメリカン・エキスプレスやティファニーなどが収益見通しを下方修正し、 主な株価指数が週間ベースで3週連続下落。米国のリセッション(景気後退) 入り懸念を強めたことも国債買いにつながった。

ニューヨーク・タイムズ紙はメリルが住宅ローン関連損失が150億ドルと、 当初見通しのほぼ2倍に膨らんだと発表する可能性があると報じた。

UBSは11日、株主向け書簡をウェブサイトに掲載し、金融サービス業 界にとって2008年も「全般的に困難な年」になると指摘。「金融業界が直面 している問題は、年が変わっても依然存在している」と説明した。

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