中国:昨年12月の貿易黒字は227億ドル、2カ月連続の減少

中国税関当局が11日発表した昨年12月の 貿易黒字は227億ドルと、前月の262億ドルを下回り、2カ月連続の減少とな った。輸出の伸び鈍化が背景。過去13年間で最速となっている成長ペースがピ ークに達した可能性があることを示唆した。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値では、244億 ドルが見込まれていた。輸出額の伸び率は21.7%と、前月の22.8%から低下し、 最近の人民元相場の上昇や世界的な景気減速、公害を引き起こす業界を対象に した輸出関税優遇措置の縮小の影響が表れ始めている様子を示した。

昨年1年間の貿易黒字は前年比48%増の2622億ドルと、過去最高を記録。 欧米政府が中国政府に対して人民元相場の上昇ペースを加速させて景気過熱を 防ぎ、インフレを抑制するよう求める際の根拠になり得る。

米銀バンク・オブ・アメリカの中華圏経済・戦略責任者、王濤氏(北京在 勤)は「輸出の伸び鈍化は、中国のソフトランディング(軟着陸)達成につな がる可能性がある」と指摘。「中国の経済成長ペースは昨年ピークをつけたかも しれない」と述べた。

中国政府によると、昨年1年間の中国の成長率は11.5%と、13年ぶりの高 水準だった。王氏は、今後3-5年間の成長率が8-10%になるとみている。

税関当局はウェブサイト上に掲載した資料で、「エネルギー浪費や公害につ ながる製品の輸出の伸びを抑制する措置や輸入関税の引き下げが、貿易黒字の さらなる拡大を効果的に抑えた」と説明。「政策調整が初期的な成果をもたらし た」と指摘した。

人民元の対ドル相場は、昨年の上昇率が7%と、2006年の2倍だった。中 国人民銀行が金利を9年ぶりの高水準に引き上げたことなどが背景にある。過 去2カ月には、ポールソン米財務長官やトリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁 がそれぞれ率いた一行が中国を訪れ、人民元の上昇加速を容認して貿易関係の 緊張を和らげるよう同国政府に圧力をかけた。

12月の輸入額は25.7%増の917億ドルと、11月の25.3%増とほぼ同様の 増加ペースを維持した。中国は昨年、モノの輸出額が米国を抜いて世界2位に なった。12月にはさらに首位のドイツを上回った可能性がある。

-- Editor: David Tweed, Russell Ward

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 柴田 広基 Hiroki Shibata +81-3-3201-8867 hshibata@bloomberg.net Editor:Keiko Kambara 記事に関する記者への問い合わせ先: Li Yanping in Beijing at +86-10-6535-2310 or yli16@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: David Tweed in Tokyo at +81-3-3201-2494 or dtweed@bloomberg.net

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