住信の常陰社長:海外で運用・年金業務を拡大-ゆうちょ提携に意欲(3)

住友信託銀行の社長に4日付で就任した常 陰均氏はこのほどブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、収益拡大に 向け海外での業務を強化していく方針を示した。機関投資家の資金運用や年金 管理業務などの受託拡大を目指す。一方、国内では全国に幅広い拠点網を持つ ゆうちょ銀行との提携に意欲を見せた。

常陰社長は海外業務について「信託銀行としての特性を発揮したい」と強 調。その上で「投資対象として日本を組み込んでいない欧州のファンドは多 い」として、欧州の年金基金や銀行から資金を集めて日本で運用する業務に力 を入れる方針。昨年6月にルクセンブルクに設置した窓口を通じ、数百億円に とどまっている海外受託残高を上積みしていきたいという。

M&A戦略の成果を

アジア地域では「資本蓄積が進んでいるところを事業展開の前提」とし、 中国や韓国で運用受託に注力する。特に制度整備が進んでいる中国では「年金 管理などの部分でお手伝いできる」として日系企業向けのコンサルティング業 務などを強化する考え。邦銀3メガバンクも海外業務の拡大を進めているが、 住友信託は得意分野に特化して海外収益の拡大を図る。

野村証券の守山啓輔シニアアナリストは「中国の成長に伴い企業の年金運 用資産も拡大する。住友信託は強みを発揮できるだろう」と述べ、年金管理や 運用受託など強みを持つ分野に的を絞った住友信託の戦略を評価している。

住友信託は企業の買収・合併(M&A)を積極的に進め、前期末グループ 会社数は41社と3年前の2倍弱に増えた。常陰社長は「かなりの機能強化がで きており今後は事業を融合させ足元を固める」と指摘。当面は連結収益に反映 していく体制を整えながら、今後も資産運用、不動産、年金管理など核となる 業務の強化につながるM&Aは検討していく。

ゆうちょ提携、信託代理店軸に検討

住友信託の営業拠点は61にとどまり「信託業務について顧客基盤を強化す る検討は怠らずに行っていく」と強調。2万4000超の店舗網を持つゆうちょ銀 行との提携の可能性については「信託関連での協議は是非ともさせていただき たい」と述べ、信託代理店契約を軸に検討していく考えを表明した。

住友信託の07年9月中間期の連結純利益は前年同期比41%減の377億円。 ノンバンク向け引当金の積み増しに加えて、米サブプライム(信用力の低い個 人向け)住宅ローン問題による投資損失が響いた。本業のもうけを示す同中間 期の連結業務純益は同2.8%減の1024億円にとどまったが、M&A戦略の結果 として07年3月期には創業来初めて2000億円の大台に乗せた。

住友信託の111日の株価終値は前日比19円(2.5%)安の738円。

--共同取材:平野 和 Editor:Kazu Hirano, Yoshito Okubo

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