東京外為:円が反発、株安で売り持ち高解消―米金融機関の損失懸念

午後の東京外国為替市場では円が反発。米 金融機関の損失拡大に関する一部報道を受け、銀行株を中心に日本株が下げ幅 を広げており、リスクを減らす目的で円の売り持ち高を手じまう動きが強まっ ている。

円は対ユーロで一時、1ユーロ=161円63銭(ブルームバーグ・データ参 照、以下同じ)と朝方付けた2日以来の円安値(162円29銭)から70銭近く上 昇。対ドルでも一時、1ドル=109円14銭と日中安値(109円71銭)から前日 の高値付近まで円高に振れた。

日本株が下げ幅拡大‐米金融機関の損失懸念

米ニューヨーク・タイムズ(NYT、オンライン版)は11日、米証券大手 のメリルリンチが住宅ローン関連投資で150億ドル(約1兆6400億円)の評価 損を出す見込みだと報じた。損失額は当初見積もりの2倍に近く、同社はこの ため増資を計画しているという。

11日午後の東京株式市場では銀行株などを中心に下げ幅を拡大。日経平均 株価は一時、200円以上下げる場面も見られている。

三菱UFJ信託銀行資金為替部の清水昭男グループマネージャーは、株価 にらみの展開が続く中、来週から始まる米金融機関の決算発表の内容次第では 株が再び波乱含みとなる可能性があると指摘。そうした中で、ドルを大きく買 い上げていくのは難しいといい、ドル・円は「来週以降は再度ドル安に方向に 動く可能性が十分ある」と話している。

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