【個別銘柄】松下電産、IHI、不動産、7&i、三益半導、Jフロン

11日午前の日本株市場における主な材料 銘柄の動きは次の通り。

松下電器産業(6752):一時前日比3.5%高の2235円と大幅反発。同社 は10日夕、社名を10月に「パナソニック」へ変更し、ブランドも「パナソニ ック」に統一すると発表。世界的企業を目指すため、創業以来90年続いてき た「松下」の名前から決別すると宣言した。民生用エレク業界の判断を「中 立」から「強気」に引き上げた野村証券では、松下電産の投資判断を「3(中 立)」から「2(買い)」に上げている。

IHI(7013):一時7.4%高の231円と大幅続伸。IHIとJFEホー ルディングス(JFEHD)が造船事業について交渉していることが明らかに なった。世界的な海運需要の拡大で造船業界は活況を呈しているが、国内造船 会社については鋼材価格の高騰と韓国・中国勢との競争激化で地盤沈下が懸念 されており、事業統合など再編を含めた抜本的な対応を迫られている。JFE HDは一時4.4%高の5730円。

クリード(8888)、パシフィックマネジメント(8902)など不動産ファン ド関連株:クリードの午前終値は前日比19%安の17万4000円と大幅続落。 東洋証券の檜和田浩昭ストラテジストは、不動産ファンドを運営する大証ヘラ クレス上場のアセット・マネジャーズが今期(2008年2月期)の業績予想を 大幅に下方修正し、「東証1部の不動産ファンド関連銘柄にも連想的な売りが 広がっている格好だ」と指摘した。このほか、東証1部の値下がり率上位には、 ケネディクス、アトリウムなどが並ぶ。

アセット・マネジャーズ(2337):一時15%安の11万円とストップ安。 2008年2月期の連結純利益が従来予想の95億円を下回り、前期比42%減の 55億円になりそうだと発表。信用収縮によって国内不動産開発案件の売却を 来期に先送りすることなどが響く。減益は会社設立以来、初めて。

セブン&アイ・ホールディングス(3382):一時6.7%安の2875円と大 幅続落。同社は10日、第3四半期まで業績悪化が想定以上だったことを受け、 今期(2008年2月期)の連結業績予想を下方修正した。営業利益は増益から 一転して減益予想となり、市場予想も下回った。同時に増配など株主還元策も 発表したが、業績下方修正が嫌気されて売りが先行した。

三益半導体工業(8155):一時12%高の2060円と大幅反発した。パソコ ンやデジタル家電、自動車など幅広い分野向けに半導体需要が増加傾向にあり、 300ミリウエハーの研磨加工需要が高水準で推移。設備能力を拡大しているこ とも貢献し、2007年11月中間期業績は従来計画を上回ったもよう、と発表し た。08年5月期通期業績に対する期待が高まり、買いが先行した。

J.フロントリテイリング(3086):午前終値は11%安の833円のスト ップ安。同社は10日、2008年2月期の業績計画を下方修正しており、統合に よる経営効率化への期待が市場で先行していた分、足元の収益悪化を嫌気した 売り圧力が増した。

宝印刷(7921):一時7.8%安の862円まで売られ、52週安値を更新した。 株式市場の低迷を背景に増資などの資金調達を実施する企業が減少したため、 目論見書の発行部数が計画以上に減り、2007年11月中間期は一転して減益と なった。12月以降も株式市場の低迷が続いているため業績に対する不安はぬ ぐえず、売りが優勢となった。

ミサワホーム(1722):一時4.3%高の557円と続伸。新製品が団塊世代 ジュニアと呼ばれる世代に好評で、2007年12月の受注棟数が飛躍的に伸びた。 これまで低迷していた受注動向で新製品効果が表れたことが確認され、今後の 収益回復を期待した買いが先行した。

マルエツ(8178):一時6.7%安の712円と5営業日ぶり反落。改装や売 り場の変更などで既存店売上高が会社側の計画を上回って推移しているにも関 わらず、今期(2008年2月期)業績予想を前回のまま据え置いたため、上振 れを期待していた向きから失望売りが出た。他の流通大手が集客数の落ち込み などで業績予想を減額修正していることも悪材料視されたようだ。

ビックカメラ(3048):一時1.8%高の8万7200円と続伸。パソコンや ゲーム、白物家電などの販売が伸びているほか、新店効果も加わって足元の売 り上げは良好に推移している。コスト管理の徹底も利益を押し上げ、第1四半 期(2007年9-11月)連結経常利益は前年同期比9%増えた。業績が良好に 推移していることを評価した買いが優勢となった。

アデランスホールディングス(8170):一時4.8%安の1650円と大幅反 落。米国の毛髪移植事業において、積極的に広告宣伝を行ったが、需要を取り 込めなかった。国内の美容室チェーン事業の赤字転落によるのれん代計上もあ り、前日に通期(2008年2月期)業績予想を下方修正。純利益が市場予想を 大幅に下回ることとなり、売りが膨らんだ。

富山化学工業(4518)やダイワボウ(3107)など鳥インフルエンザ関連 株:富山は一時5.9%高の792円と4日続伸。中国で鳥インフルエンザが人か ら人へうつったとみられるケースが1例見つかり、中国を含めた北東アジア地 域で感染対策が講じられるとの期待感が強まった。

スギ薬局(7649):一時8.5%高の3310円と3日続伸した。12月の既存 店売上高は前年同月比5.3%増と好調だった。

オーエムシーカード(8258):一時9.4%高の384円と大幅反発した。ド イツ証券は10日、投資判断を「ホールド」から「買い」に引き上げた。

コナカ(7494):午前終値は10%安の881円とストップ安。メリル・リ ンチ日本証券は10日、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。

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