米AIGの前CEO、経営刷新への要求緩める-保有分を売却か

資産規模で世界最大の保険会社、アメリカ ン・インターナショナル・グループ(AIG)のモーリス・グリーンバーグ前 最高経営責任者(CEO)は9日、同社の経営刷新を求める活動を縮小する方 針を表明した。

当局への届け出によると、グリーンバーグ氏率いる株主グループは、保険 監督当局からの指導を受けて、AIGの経営方針に影響を及ぼす「意図がな い」ことを明らかにした。同氏はまた、自身のAIG持ち分に関する選択肢の 評価を投資銀行に委託した。

グリーンバーグ氏は3年前、AIGの現経営陣から迫られる形でCEOと 会長職を退いたものの、筆頭株主として同社に圧力をかけてきた。昨年11月 には、現経営陣や株価動向、部門売却の可能性に懸念を抱く他の株主に接触す る方針を表明。これを受け、ディナロ・ニューヨーク州保険局長は先月、同州 の規則で免除されない限り、グリーンバーグ氏はAIGに影響力を及ぼそうと する試みをやめるべきだとの見解を示していた。

9日の届け出でグリーンバーグ氏は、今後、他の株主に委任状を求めて接 近したり、AIG株を買い増すことはしないとし、同社取締役会に復帰する意 図も持っていないと表明。その一方で株式売却の権利は留保した。同氏とAI Gの広報担当者はそれぞれコメントを差し控えた。

調査会社セレントのアナリスト、ドナルド・ライト氏は「グリーンバーグ 氏は基本的に持ち分を売却し、現金化しようとしているのではないか」と指摘。 「または持ち分の一部の買い手を探し、その人物にAIGの経営を変えさせよ うとする役割を負わせる可能性もある」と述べた。

9日のニューヨーク証券取引所で、AIG株は前日比93セント(1.7%) 高の56.48ドルで終了。ブルームバーグのデータによると、グリーンバーグ氏 のスター・インターナショナルは昨年12月20日時点でAIGの株式9.6%を保 有し、同社の筆頭株主。自身や関連会社が保有する分も含めると、同氏はAI Gの経営権12%程度を握る。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE