ECB:政策金利を4%で据え置き、信用危機の影響見極めへ(2)

欧州中央銀行(ECB)は10日、 フランクフルトで定例政策委員会を開き、短期金利の調節手段である短 期買いオペ(売り戻し条件付き債券買いオペ=レポ)の応札最低金利を 4%で据え置くことを決めた。市場予想通りの結果だった。

ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査によると、 回答した59人全員が4%での据え置きを予想していた。また別の調査で はECBが今年、政策金利を引き下げる公算のほうが引き上げよりも高 いとの見通しが示されている。

この日の政策委では、上限政策金利の限界貸出金利が5%、下限政 策金利の中銀預金金利も3%にそれぞれ据え置かれた。

労働者が生活コストの上昇にともない賃上げを要求するなか、EC Bは利上げの可能性に言及してきた。ただ、ユーロ圏の景気鈍化兆候で その動きが抑制された格好となった。

ロイズTSBのエコノミスト、ケネス・ブルックス氏(ロンドン在 勤)は「現時点ではECBは動きが取れない状態になっている」と指摘。 「このところの統計は明らかにインフレリスクの拡大を示しているが、 信用危機の景気拡大への影響を見極める必要がある」と語った。

グローバル・インサイトの欧州担当チーフエコノミスト、ハワー ド・アーチャー氏は「ECBが追加利上げに動けば、既に顕著な景気の 下振れリスクが一段と強まることになろう」と述べた。同氏は「ユーロ 圏経済の鈍化とユーロ高で潜在的なインフレ圧力が弱まるなか」、EC Bは今年下期には利下げを実施すると予想している。

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