米金融保証会社は一線を越えた、新たな規制必要も-NY州保険局長

エリック・ディナロ・ニューヨーク州保険局 長は9日、ブルームバーグ・ニュースとのテレビインタビューに応じ、金融保 証業界が高リスク証券を保証したことで本来の業務上の一線を越えてしまった との認識を示し、保証を受けている地方自治体などを保護するための新たな規 制が必要になる可能性を示した。

ディナロ局長は、地方債保証事業への参入申請をニューヨーク州保険局が 企業に促しているとして、その一例に投資家ウォーレン・バフェット氏率いる 保険・投資会社バークシャー・ハサウェイを挙げた。さらに、米MBIA傘下 も含めた金融保証会社の資本を増強する方法を探っていると語った。

MBIAの格付けは最上級の「AAA」だが、住宅ローンの延滞増を受け て格下げされた住宅ローン関連証券を保証していたことから、格付け各社が引 き下げ方向で見直している。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S &P)は昨年12月、サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンを裏付 けとした債務担保証券(CDO)の保証などにより、金融保証業界は最大180 億ドル(約1兆9750億円)を失うリスクがあると試算している。

ディナロ局長は「CDOであれ仕組み商品であれデリバティブ(金融派生 商品)であれ、ある種の一線を越えてしまったことに異論はないだろう」と述 べ、「一歩下がって、『金融保証会社にとっての中核事業とは何か』を考える必 要がある」と語った。

金融保証会社は従来、地方債の保証を中心としていたが、サブプライム関 連などリスクの高い証券の保証にまで事業を拡大した結果、その代償を支払う 状況に陥っている。バークシャーは先月、地方債保証事業を立ち上げた。

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