FOMC、1月に0.5ポイント利下げか-10日のFRB議長講演に注目

米連邦公開市場委員会(FOMC)は1月 の会合で、政策金利を0.5ポイント引き下げる可能性がある。0.5ポイント利 下げなら、リセッション(景気後退)回避に向けた今までの政策が十分でな かったという市場の懸念が正しかったことが裏付けられることになる。

今年に入って指標が製造業の落ち込みと失業率上昇を示したことを受け、 エコノミストらは成長予想を下方修正し、先物トレーダーは0.5ポイント利下 げの観測を強めた。フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標が3.75%と 現行の4.25%から引き下げられれば、それは当局が原油や食料品の値上がり によるインフレへの懸念を取りあえず隅に押しやったことを意味する。

FAFアドバイザーズで運用に携わるキース・ヘンバー氏は、「米経済が リセッション入りするとすれば、当局は引き締め的な政策を長く続け過ぎたと いうことになる」と述べた。

バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長は10日、ワシントンで講 演する。米金融当局の思惑について、新たなヒントが得られるはずだ。ゴー ルドマン・サックス・グループとJPモルガン・チェース、バークレイズ・キ ャピタルはいずれも、1月の0.5ポイント利下げを予想している。

「リセッション」という言葉が、頻繁に著名エコノミストらの口に上るよ うになってきた。ゴールドマンやメリルリンチ、モルガン・スタンレーは7年 目に入った米景気拡大の終えんを予想している。

喜んで利下げ

一方で、原油価格は1バレル=100ドルに近くインフレ率は当局者が安心 ゾーンとする水準よりも高い。このため一部のFOMCメンバーは0.5ポイン ト利下げに反対かもしれないが、リセッションが差し迫っていると確信すれば 「喜んで」0.5ポイント利下げに賛成票を投じるだろうとバンク・オブ・アメ リカのエコノミスト、ピーター・クレッツマー氏は話す。同氏は1月30日の

0.5ポイント利下げを予想している。

バーナンキ議長は2007年11月29日に行った前回の講演で、市場の「混 乱」が景気見通しに「重大な影響」を与えたと語り、金融当局の見解の変化を 示唆した。その後の12月11日のFOMCは利下げをし、声明に「不透明感」 が高まったとの表現を盛り込んだ。

今週は、これまでに4人の当局者が景気減速リスクに言及したが、金融政 策についてのそれぞれの考えは明らかにしていない。

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