日本株は輸出中心に続伸へ、米景気懸念の後退-円高一服も追い風(2

東京株式相場は続伸する見込み。9日の米 国市場では、化学大手のデュポンが収益見通しを引き上げたほか、取引終了後 にアルミニウム大手のアルコアが発表した2007年10-12月(第4四半期)決 算が市場予想を上回り、米景気後退に対する警戒が和らいだ。円高の一服もあ り、採算悪化懸念の後退から、電機や自動車など輸出株を中心に買われそうだ。

野村証券金融経済研究所の若生寿一シニアストラテジストは、米国株が大 幅高で終えたほか、円ドル相場が1ドル=110円近辺まで円安・ドル高の方向に 動いていることを挙げ、「外部環境の好転を追い風に、配当利回り面で投資魅 力が高まってきた自動車株などが買い戻されそうだ」と述べた。

米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物3月物の9日清算値は1万4610 円で、同日の大阪証券取引所の終値(1万4600円)に比べて10円高だった。 9日の日経平均株価は1万4599円16銭で取引を終えていた。

米株は急反発、アルコアは時間外で株価上昇

9日の米株式相場は急反発。投資家ウォーレン・バフェット氏のバークシ ャー・ハサウェイが地方債保証会社への投資の可能性に言及したことや、デュ ポンが07年通期の利益が前年比11%増加したもようと発表、08年通期の見通 しを上方修正したことなどが好感された。ダウ工業株30種平均は前日比146.24 ドル(1.2%)高の12735.31ドル、ナスダック総合指数は同34.04ポイント (1.4%)高の2474.55ポイントで終えた。

ダウ工業株30種平均の構成銘柄の先陣を切ってアルコアが9日発表した第 4四半期決算は、パッケージ部門の売却益が寄与し、前年同期比76%増益とな った。一部項目を除いたベースの1株利益は36セントとなり、ブルームバーグ・ ニュースがまとめたアナリスト13人の予想平均(34セント)を上回った。決算 は通常取引終了後に発表され、株価は時間外取引で通常取引の終値を3%超上 回る水準で取引されている。

為替市場では円安・ドル高

9日のニューヨーク外国為替市場では、ドイツで発表された昨年11月の鉱 工業生産、輸出および小売売上高が予想外に低下したことから、欧州最大の経 済大国で景気が減速していると受け止められ、ドルが対ユーロで上昇。ドルは 対円でも値上がりした。

10日早朝の東京外国為替市場でも円安基調にあり、対ドルでは1ドル=110 円ちょうどと、9日の午後3時時点の109円半ばより円安で推移している。対 ユーロは1ユーロ=161円10銭付近。

東京エレクが上昇公算、サカタタネは下落か

個別では、07年10-12月期の半導体・液晶製造装置合計の受注高(速報値) が前年同期比55%増の約1980億円となり、昨年11月時点の会社の事前予想(約 1700億円)を約280億円上回った東京エレクトロンが上昇する公算。店舗網の 拡充や既存店販売が良好に推移し、07年3-11月期の連結営業利益が前年同期 比13%増の135億円となったエービーシー・マート、池袋や名古屋などの旗艦 店の販売が好調に推移し、3-11月期の連結経常利益が前年同期比1%増の77 億円となり、3-11月期では過去最高となったパルコにも買いが先行しそう。

半面、国内の種子卸売りが低迷し、08年5月通期の営業益予想を20億円か ら16億円に2割減額したサカタのタネ、デニム素材のボトムスが低調に推移し ていることから、08年5月通期の営業益予想を104億円から92億円に減額した ハニーズが売られそうだ。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE