米大統領選:クリントン氏、第2ラウンドで一転勝利-勢い取り戻す

2008年の米大統領選挙で民主党候補指名を 目指すヒラリー・クリントン上院議員(ニューヨーク州、60)は、選挙戦の第 2ラウンドとなるニューハンプシャー州の予備選で、バラク・オバマ上院議員 (イリノイ州、46)を破り勝利を収めた。態勢を立て直し、民主党の指名争い の決着を次の段階に持ち越した。

クリントン氏は、予想外の3位に終わったアイオワ州党員大会から5日後 に勝利を得た。アイオワ州で勝利したオバマ氏の大幅な優位を示唆していた世 論調査を覆し、同氏の快進撃に歯止めをかけた。

オバマ氏の連覇をクリントン氏が阻止したことで、民主党の候補指名の行 方は再び分からなくなった。向こう1カ月には二十数州で予備選や党員集会が 予定されている。共和党ではジョン・マケイン上院議員(アリゾナ州)がミッ ト・ロムニー前マサチューセッツ州知事を抑えて勝利し、こちらも混戦の様相 を呈している。

クリントン氏は支持者に、長丁場となる戦いに向け準備は十分と語り、「ニ ューハンプシャー州が私に与えたのと同じような再起を米国にもたらそう」と 述べた。一方のオバマ氏は「戦いが厳しいことは最初から分かっていたが、わ れわれは強い結果を出した。われわれは変化の代弁者だ」と語った。

クリントン氏の夫のビル・クリントン前米大統領も1992年の選挙戦で、ニ ューハンプシャー州で態勢を立て直し同年の候補指名を手にした。クリントン 前大統領は女性関係やベトナム戦争中の兵役拒否などの問題で苦境に立ちなが ら、同州で2位にこぎ着けた。

カムバック・キッドの第2幕

無党派の政治アナリスト、ディーン・スピリオテス氏は「カムバック・キ ッドの第2幕だ」と論評した。また、ニューハンプシャーの結果を受けて米国 民は「オバマ氏の実力についてもう1度考えてみる時間ができた」として、今 までにも言われてきた経験不足への懸念などが再びクローズアップされるだろ うとの見方を示した。

ワシントンのシンクタンク、アメリカン・エンタープライズ研究所(AE I)の政治学者ジョン・フォーティア氏は、これで「本当に一騎打ちとなった。 クリントン氏が少しだけ優位だ」と語った。「クリントン氏はニューハンプシ ャーで、民主党員からの支持が強固であることを示した。予備選で無党派の投 票を認めない州では強いだろう」と同氏は説明した。ニューハンプシャー州で は無党派層が民主・共和いずれの予備選でも投票できる。これはオバマ氏にと って有利と目されていた。

2月5日

選挙戦の次の舞台はサウスカロライナ州とネバダ州だが、焦点はニューヨ ークやカリフォルニアを含む20余りの州で予備選や党員集会が行われる2月5 日(スーパーチューズデー)だ。これらの州は候補指名に必要な選挙人の40% 以上を持つ。

フォーダム大学(ニューヨーク)のエレクションズ・アンド・キャンペー ン・マネジメント・プログラムのディレクター、コスタス・パナゴプロス氏は、 民主・共和両党とも、ここからは「基本的に、全国的な選挙運動が必要になる」 と話した。

大統領選に向けた民主党の次のイベントは1月19日のネバダ州党員集会。 同州は33人の選挙人を持つ。26日にはサウスカロライナ州(選挙人数54)の 党員集会が予定されている。

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