日本株は上昇転換、景気不透明で薬品などディフェンシブ株が買われる

午後の東京株式相場は上昇に転換した。景 気先行き不透明感を背景として、武田薬品工業やアステラス製薬などの医薬品 株、東京電力など電気・ガス株に資金がシフトしている。医薬品株指数は東証 1部の業種別上昇率でトップ。原油など商品市況の高騰を受け、三菱商事など 大手商社株、商船三井などの海運株、新日本製鉄など鉄鋼株も高い。朝方売ら れていた銀行株も堅調。

カブドットコム証券の臼田琢美常務執行役は「このところ下落が続いてき たので、下げ一服感が出ている」との見方を示した。ただし積極的に買うほど の材料には乏しく、「ディフェンシブ関連株が買われているのも、できるだけ リスクを負いたくないとの心理が働いている」(同氏)と解説する。

午後1時29分現在、日経平均株価は前日比1円90銭(0%)高の14530円 57銭、TOPIXは同12.23ポイント(0.9%)高の1415.29。東証1部の出来 高は概算で13億5407万株、売買代金は1兆7265億円。値上がり銘柄数は885、 値下がり銘柄数は734。一方、昼休み中の東証立会外では約663億円のバスケ ット取引が成立した。

東証業種別33指数の騰落状況は、値上がり業種が25、値下がり業種が8。 銀行、医薬品、卸売、電気・ガス、鉄鋼、化学が高い。半面、輸送用機器、機 械、繊維製品、証券・商品先物取引は安い。

TOPIX1400以下は一時的との主張も

きょう朝方にはTOPIXは前日比23ポイント安の1379ポイントまで下 落したが、その後は日経平均に先行する形で上昇に転じた。UBS証券の平川 昇二チーフストラテジストは8日付のリポートで、「TOPIXの1400水準 は07年度経常利益が横ばい、かつ08年度が16%減という前提における理論値 で、厳しい収益環境を示唆している」と述べ、同シナリオは売上高で見ると、 07年度6%増収、08年度1%減収で実現すると主張している。

08年度の増収率が1%減となるには、過去の悪化局面よりも早いぺースで 悪化し、販売価格が再度マイナスに転換しなければならないと分析。「1400水 準は一時的な下げに過ぎず、08年を通じて同水準を維持するのは難しい」(平 川氏)と結論づけていた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE