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建設株が高い、建築価格上昇で利益率改善を期待-モルガンS証格上げ

大手ゼネコンの清水建設や大林組など建設 株が軒並み上昇。建築価格の上昇が鮮明となっており、建設工事粗利率の改善 に伴い、来期以降の業績回復期待が高まった。

モルガン・スタンレー証券は8日付で、建設業界の投資判断を「インライ ン」から「アトラクティブ」に引き上げた。担当の高木敦アナリストは投資家 向けのメモの中で、投資判断の最大のポイントは「建築コストを上回る建築価 格の上昇が確認できたこと」と説明している。高木氏は、「08年度以降に建築 工事粗利益率は改善基調に入り、09年度以降に向け本格的な利益率改善が発生 してくる」との考えを示す。

同証券は非居住用建設着工床単価と建設工事費デフレーターのスプレッド に着目している。建設工事デフレーターとは、建設工事で使われる資材・価格 の変化と利潤などの変化を加重して算出した指数。

06年度の非居住用建築着工床単価は前年度比1.5%高の1平方メートル当 たり13万6000円。一方、建設工事費デフレーターは同1.9%上昇しており、コ ストの上昇に対して建築単価の上昇が追いついていなかった。しかし07年4月 以降は逆に、単価の上昇がデフレーターの上昇を大きく上回る。07年4-11月 末までの単価上昇が4.6%であるのに対し、デフレーターの上昇は1.9%にとど まり、スプレッドが大きく拡大し始めた。

高木氏は、建設セクターのなかでの投資優先順位は鹿島、大林組、清水建 設、大成建設としている。すでに鹿島の投資判断を「オーバーウェート」とし ているが、今回は大林組、清水建設の2社を「イコールウェート」から「オー バーウェート」に引き上げた。大成建設は「イコールウェート」を継続した。

各銘柄の午前終値は、大林組が前日比23円(4.0%)高の601円で、07年 9月以来の600円台回復。清水建設は同16円(3.2%)高の512円と3日続伸。 日特建設、高松建設の上昇も目立つ。

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