米国債:続伸、大幅利下げ観測で上げに転じる-2年債利回り2.70%

米国債相場は続伸。リセッション(景気後 退)を回避するために、米連邦公開市場委員会(FOMC)が30日の定例会合 で0.5ポイントの大幅利下げを実施するとの見方が強まり、午後遅くに上げに 転じた。

米住宅融資最大手のカントリーワイド・ファイナンシャルの株価が急落し、 株式相場全体が下げに転じると、国債相場は上げに転じた。カントリーワイド 株は1987年10月以来の大幅安となった。

RBCキャピタル・マーケッツの米国債トレーディング責任者、トーマ ス・トゥッチ氏は(ニューヨーク在勤)は「景気が失速しているという事実と、 利下げがその解決策であるということに、政策決定者が言及し始めている」と 述べた。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後4時 12分現在、2年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)低下し2.70%。2年債(表面利率3.25%、2009年12月 償還)の価格は3/32上げて101 2/32。4日には利回りが2.66%と、2004年以 来の水準に低下する場面があった。8日の市場では10年債利回りは3bp低下 の3.81%。

S&P500種株価指数は1.8%下落した。

利下げ観測

フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁は8日の講演後、記者団に対し 「追加利下げが必要か必要でないかまだ決めていない」と話した。

講演では景気の見通しが悪化すれば、追加利下げが必要になるかもしれな いとの認識を示した。一方、下半期には成長が「大幅に改善すると楽観してい る」とも述べた。

シカゴ商品取引所(CBOT)のフェデラルファンド(FF)金利先物市 場の動向によると、米連邦公開市場委員会(FOMC)が30日の定例会合で現 行4.25%のFF金利誘導目標を0.5ポイント引き下げる確率は72%。前日は 68%だった。4%への利下げ確率は28%。

シティグループ・グローバル・マーケッツの金利ストラテジスト、ジェー ムズ・コリンズ氏は「大幅利下げ観測はやや行き過ぎだ。小幅利下げを望むプ ロッサー総裁のようなグループもいる」と指摘した。

ボストン連銀総裁

ボストン連銀のローゼングレン総裁は8日、米住宅価格の下落が今年さら に悪化し、経済成長を下押しするとの見解を示した。

同総裁は「住宅投資が引き続き減速しており、これが経済全体に一層深刻 な落ち込みをもたらすリスクを高めている」と語った。

昨年12月11日のFOMCでローゼングレン総裁は、0.5ポイントの利下 げを主張し、0.25ポイントの利下げに反対票を投じた。

全米不動産業者協会(NAR)が8日に発表した2007年11月の中古住宅 販売成約指数は87.6と前月比2.6%低下した。ブルームバーグのまとめたエコ ノミスト調査では0.7%の低下(予想中央値)が見込まれていた。10月は

3.7%上昇と、速報の0.6%上昇から大幅に上方修正された。

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