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NY外為:ドル下落、大幅利下げ観測高まる-住宅不況が景気圧迫(2)

ニューヨーク外国為替市場ではドルが主要 16通貨のうち12通貨に対して下落。投資家の間では今月末に開かれる連邦公 開市場委員会(FOMC)で0.5ポイントの利下げが決定されるとの見方が強 まった。

米ドルは豪ドルとスイス・フラン、南アフリカ・ランドに対して下落。午 前に全米不動産業者協会(NAR)が発表した2007年11月の中古住宅販売成 約指数は予想以上に低下した。米株式相場の下落を背景に円は対ドルで上昇し、 ユーロに対しては値下がり分を消した。

スコシア・キャピタルの通貨ストラテジスト、スティーブン・マリオン 氏は、「警鐘がやや大きく鳴っている」と語り、米金融政策当局者は「経済成 長へのリスクの高まりを認識している。ユーロが今後数週間以内に1.50ドル をつけても驚くことではない」と語った。

ニューヨーク時間午後4時15分、ドルは円に対して108円88銭と、前日 の109円18銭から下落した。対ユーロでは1.4706ドルと、前日の1.4696ド ルから下落した。ユーロは対円で160円13銭と、前日の160円42銭から上昇 した。

フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁は8日、景気の先行きが「実質的 に悪化」すれば、追加利下げが必要になるかもしれないとの認識を示した。

NARが発表した11月の中古住宅販売成約指数は前月比2.6%低下した。 10月は3.7%上昇と、速報の0.6%上昇から大幅に上方修正された。

0.5ポイントの利下げ

金利先物市場動向によると、1月30日のFOMC会合でフェデラルファ ンド(FF)金利誘導目標が0.5ポイント引き下げられる確率は74%と、前日 の68%から上昇した。一方、0.25ポイント引き下げられる確率は26%と、1 週間前の92%から低下した。

マニュファクチャラーズ&トレーダーズ・トラストのチーフ通貨トレーダ ー、ブライアン・テーラー氏は、「先行きにはまだ深刻な不透明感がある」と 語り、これがドル上昇を見込む市場参加者を「いら立たせている」と続けた。

FOMCは昨年、住宅不況が経済成長を下押ししないよう、フェデラルフ ァンド(FF)金利誘導目標を計1ポイント引き下げて、4.25%に設定した。

ボストン連銀のローゼングレン総裁は8日、住宅価格が今年さらに下落す る可能性があり、これが経済全体に「一層深刻な落ち込み」をもたらすリスク を高めていると語った。

UBSの見通し

UBSは、FOMCが最大0.5ポイント利下げするとの観測に基づき、1 カ月間の対ユーロでのドル相場見通しを下方修正した。下方修正は昨年11月 以来、2度目。

UBSのストラテジストが発表した顧客向けリポートによると、ドルは1 カ月以内に対ユーロで1.47ドルをつける可能性がある。従来予想では同1.40 ドルだった。

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