【個別銘柄】海運株、大正薬、栗田工、機械株、東急、ディスコ、松屋

8日の日本株市場における主な材料銘柄の 動きは次の通り。

商船三井(9104)、日本郵船(9101)、川崎汽船(9107)の海運大手3 社:商船三井の終値は前日比3.8%高の1332円。東証業種別33指数の海運指 数も同3.8%高の1264.57ポイントと5営業日ぶりに上昇転換した。ドイツ証 券が大手3社の投資判断を新規に「買い」としたほか、ばら積み船の運賃指標 となるバルチック・ドライ指数が久々に反発したため、下げすぎた株価を見直 す動きが活発化した。

大正製薬(4535):3.4%高の2115円と大幅続伸。前臨床段階にある新規 の統合失調症治療薬候補物質「TS-032」の海外での開発・販売権について、 米ファイザー社とライセンス契約を締結したと発表。07年10月の意図確認書 を受けて今回本契約に至ったことで、今後の業績への貢献が期待された。

栗田工業(6370):3.4%高の3340円と4営業日ぶりに反発。シャープの 液晶新工場向けに「超純水」を供給するため、向こう3年間で500億円の投資 を行うと8日付の日経新聞朝刊で報道された。世界的な水不足が意識される中、 水処理関連で業績を伸ばせる銘柄と受け止められた。

東京急行電鉄(9005):4.6%高の734円と4営業日ぶりに大幅反発。沿 線人口の増加に伴い鉄道事業の伸びが続くうえ、東京・渋谷駅周辺の再開発な どを通じた非鉄道事業の注力により、相対的に利益拡大余地が大きいとの見方 が出た。ゴールドマン・サックス証券は8日付で、新規に「買い」の投資判断 を付けた。

森精機製作所(6141)、ファナック(6954)など設備投資関連:森精機製 作所は6.7%安の1912円と06年1月下旬以来の安値水準。ファナックは5% 安の9710円と06年10月下旬以来の1万円割れとなった。これといった材料 は出ていないが、市場では「08年の国内自動車販売見通しは、厳しかった去 年よりも低水準であり、設備投資の減少懸念につながっているようだ」(東海 東京調査センターの矢野正義シニアマーケットアナリスト)との声があった。

ゼビオ(8281):13%安の2575円とストップ安。12月の既存店売上高が 前年同月比5.2%減と低迷した。関東圏の郊外店は販売が堅調だが、北海道や 東北などで来店客数が減少、将来的な不安が持たれたようだ。

ディスコ(6146):5.5%安の5510円と5営業日続落。第3四半期(10- 12月)の単体売上高は前年同期比1.8%増と鈍化した。第2四半期は同

23.6%増だった。

東京個別指導学院(4745):8.6%高の292円。紙類の合理化など全体的 な経費抑制に加え、講師を効率良く配置して費用を抑え、利益率が改善してい る。2007年11月中間期の単独経常利益は前年同期比14%減の10億9800万円 となったもようで、従来予想を3億3400万円上回る見通しとなった。

松屋(8237):7.7%安の2035円と反落。中長期的なトレンドを示す75 日移動平均線(2042円)を2カ月ぶりに割り込んだ。同社は7日、婦人向け 冬物衣料の低迷などを理由に今期(2008年2月期)営業利益予想を増益から 減益に変更した。純利益予想も大幅に引き下げた結果、業績と比較した株価の 割高感が強まり、投資しにくいとの見方が広がった。

ライトオン(7445):2.2%安の1095円と5営業日続落。2007年からの ファッショントレンドの変化によるデニム離れから、主力製品の売り上げ低迷 が続いている。7日に発表した今期(2008年8月期)業績予想の下方修正に よると、単独売上高は前期比3.9%減の1025億円(従来予想1100億円)、経 常利益は31%減の41億5000万円(同58億円)に落ち込む見通し。

エービーシー・マート(2670):3.3%高の2380円。気温が例年と比べて 高めに推移するなど天候に恵まれたうえ、販売促進策と年末の消費のタイミン グが合致し、年間で最大の販売時期となる12月の既存店売上高は前年同月比

6.5%増と2カ月連続で前年実績を上回った。今期(2008年2月期)業績の計 画達成に期待が高まる格好に。

イズミ(8273):2.4%安の1561円と反落。消費者の生活防衛志向が強ま り、近場のスーパーに平日頻繁に通う傾向が出ている。他業態を含め競合が激 化、来店客数が減少しているため、今期(2008年2月期)業績が会社計画に 届かないとの懸念が出たようだ。第3四半期累計(2007年3-11月)の既存 店売上高は前年同期比1.3%減。

ユナイテッドアローズ(7606):0.6%高の939円と4営業日ぶりに反発。 一時は2.3%高の954円まで上昇した。前日公表の12月の既存店売上高は、 例年と比べ前半の気温が高めに推移した結果、冬物衣料の動きが鈍く、前年同 月比1.7%減と2カ月ぶりにマイナス転換した。しかし今期(2008年3月期) 業績予想の下方修正要因となった在庫管理の改善が進んでいるため、来期業績 に期待ができるとの見方が広がった。

ベスト電器(8175):3.4%高の739円と5営業日ぶりに反発。8日付の 日経新聞朝刊で、家電量販店2位のエディオンがベスト電に対し提携提案を行 ったと報じられ、連携に伴う経営活性化などを期待した買いが先行した。エデ ィオンは「他社との業務提携を含め、あらゆる可能性を検討していることは事 実」としながらも「現在、業務資本提携に関して決定したものはない」とのコ メントを発表した。

イオン(8267):一時2%安の1497円と、52週安値を更新した。同社は 7日、第3四半期まで(07年3-11月)のイオン単体の利益改善が小幅にと どまったことや、米衣料専門店子会社タルボットの業績悪化などを受け、今期 (2008年2月期)の連結業績予想を下方修正した。終値は0.1%高の1529円。

日立建機(6305):1.3%高の3160円と5営業日ぶり反発。建機需要のお う盛なロシアで油圧ショベルの組み立てを検討していることが明らかになった。 現地の販売代理店と組んでショベルの先端部分の取り付けから始め、将来は本 体を除く部分の組み立てまで視野に入れる。

ライフコーポレーション(8194):1.4%高の1374円と5営業日ぶりに反 発。一時7.4%高の1455円まで上昇した。近年取り入れた「52週MD」マー ケティング手法が好影響を及ぼし、既存店売上高が好調に推移している。前日 に発表された第3四半期(07年3-11月)業績の通期(08年2月期)予想に 対する進ちょく率が高く、業績に対する強気の見方が広がった。

飯田産業(8880):16%高の723円とストップ高(値幅制限いっぱいの上 昇)。発行済株式総数の4.8%に相当する150万株を上限とした自社株買いを 行うと発表した。株式の取得価額総額の上限は13億円。取得期間は1月9日 から5月30日まで。

極東貿易(8093):15%安の277円と急落。一時は256円まで下落し、年 初来安値を更新した。東証1部の値下がり率1位。海上自衛隊の潜水艦用アン テナの納入で、防衛省への見積書の偽造と過大請求があったと発表した。

ユビキタス(3858):14%高の41万4000円とストップ高。三重大学発の ベンチャーと共同で海外の農園の映像や気象データなどを把握できる遠隔管理 システムを開発することが8日明らかになり、将来的な収益貢献が期待された。

クラウディア(3607):11%高の1030円とストップ高。午前は小幅高で 推移していたが、結婚式費用の上昇傾向などを理由に、午後零時に2008年2 月中間期の業績予想を上方修正したことを受けて買いが殺到。午後1時23分 以降はストップ高水準で買い気配となり、そのまま終了した。

-- Editor:Makiko Asai 、Shintaro Inkyo

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