米財務長官:ブッシュ政権は財政刺激策を検討中-経済指標まちまち

ポールソン米財務長官は7日、複数の米経済 指標が「まちまち」のシグナルを送っており、ブッシュ政権は財政刺激策が必要 かどうか検討しているところだと語った。

ポールソン長官はニューヨークの専門家会合で財政刺激策について「われわ れ全員がこれに集中している」とした上で、ブッシュ大統領は「今後判断を下さ なければならない」と語った。ブッシュ大統領は同日シカゴで、「最近の経済指 標は一段とまちまちの内容になってきている」と語っていた。

米住宅不況と信用収縮が雇用や製造業に悪影響を与え、S&P500種株価指 数の年初から3日間の下げ率は2000年以来で最大となった。米商務省が昨年12 月28日に発表した11月の米新築一戸建て住宅販売(季節調整済み)は前月比 9%減の年率換算64万7000戸と、12年ぶりの低水準だった。また米労働省が 4日発表した12月の失業率は5.0%と、約2年ぶりの高水準となった。

ブッシュ大統領は「最近の経済指標は一段とまちまちの内容となっている」 と語り、「景気の先行き不透明感があるなかで、国民の財布からお金を取る必要 はない」と述べた。

サマーズ元米財務長官とハーバード大学のマーティン・フェルドシュタイン 教授は、米経済のリセッション(景気後退)入りを回避するために減税などの財 政政策を通じた対応が必要だと主張している。フェルドシュタイン教授は6日、 米経済のリセッション(景気後退)入りのリスクが現在50%を超えているとの 見方を示した。

ポールソン長官は米経済の成長が続くと予想していると述べ、ブッシュ政権 が早急に議会に対して景気刺激策の承認を求めることはないと示唆した。

ポールソン長官は米経済について、今後も成長を維持するとの見方を示す一 方、向こう数カ月間は金融市場と消費者にとって困難な時期になるかもしれない と指摘した。

ブッシュ大統領とポールソン長官は、検討している刺激策の具体的内容は明 らかにしていないものの、ブッシュ大統領は「われわれができる一番賢い方法は、 低い税率を維持することだ」と語っている。

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