【個別銘柄】海運株、大正薬、栗田工、東京個別指、松屋、ABCマト

8日午前の日本株市場における主な材料銘 柄の動きは次の通り。

商船三井(9104)、日本郵船(9101)、川崎汽船(9107)の海運大手3 社:商船三井の午前終値は前日比3.5%高の1328円。東証業種別33指数の海 運指数も3.3%高の1258.12ポイントと5営業日ぶりに上昇転換した。ドイツ 証券が大手3社の投資判断を新規に「買い」としたほか、ばら積み船の運賃指 標となるバルチック・ドライ指数が久々に反発したため、下げすぎた株価を見 直す動きが活発化した。

大正製薬(4535):一時5.4%高の2155円と大幅続伸。前臨床段階にあ る新規の統合失調症治療薬候補物質「TS-032」の海外での開発・販売権に ついて、米ファイザー社とライセンス契約を締結したと発表。07年10月の意 図確認書を受けて今回本契約に至ったことで、今後の業績への貢献が期待され た。

栗田工業(6370):一時4.3%高の3370円と4営業日ぶりに急反発。シ ャープの液晶新工場向けに「超純水」を供給するため、向こう3年間で500億 円の投資を行うと8日付の日経新聞朝刊で報道された。世界的な水不足が意識 される中、水処理関連で業績を伸ばせる銘柄と受け止められた。

東京個別指導学院(4745):一時9.3%高の294円まで買い進まれ、2007 年12月27日以来の水準に戻した。紙類の合理化など全体的な経費抑制に加え、 講師を効率良く配置して費用を抑え、利益率が改善している。2007年11月中 間期の単独経常利益は前年同期比14%減の10億9800万円となったもようで、 従来予想を3億3400万円上回る見通しとなった。

松屋(8237):一時8.8%安の2010円と反落。中長期的なトレンドを示 す75日移動平均線(2042円)を2カ月ぶりに割り込んだ。同社は7日、婦人 向け冬物衣料の低迷などを理由に今期(2008年2月期)営業利益予想を増益 から減益に変更した。純利益予想も大幅に引き下げた結果、業績と比較した株 価の割高感が強まり、投資しにくいとの見方が広がった。

ライトオン(7445):一時4%安の1075円と5営業日続落。2007年から のファッショントレンドの変化によるデニム離れから、主力製品の売り上げが 依然として低迷している。7日に発表した今期(2008年8月期)業績予想の 下方修正によると、単独売上高は前期比3.9%減の1025億円(従来予想1100 億円)、経常利益は31%減の41億5000万円(同58億円)に落ち込む見通し。

エービーシー・マート(2670):一時3.7%高の2390円まで上昇した。 気温が例年と比べて高めに推移するなど天候に恵まれたうえ、販売促進策と年 末の消費のタイミングが合致し、年間で最大の販売時期となる12月の既存店 売上高は前年同月比6.5%増と2カ月連続で前年実績を上回った。今期(2008 年2月期)業績の計画達成に期待が高まる格好に。

イズミ(8273):一時2.8%安の1556円と反落。消費者の生活防衛志向 が強まり、近場のスーパーに平日頻繁に通う傾向が出ている。他業態を含め競 合が激化、来店客数が減少しているため、今期(2008年2月期)業績が会社 計画に届かないとの懸念が出たようだ。第3四半期累計(2007年3-11月) の既存店売上高は前年同期比1.3%減。

ユナイテッドアローズ(7606):一時2.3%高の954円。前日公表の12 月の既存店売上高は、例年と比べ前半の気温が高めに推移した結果、冬物衣料 の動きが鈍く、前年同月比1.7%減と2カ月ぶりにマイナス転換した。しかし 今期(2008年3月期)業績予想の下方修正要因となった在庫管理の改善が進 んでいるため、来期業績に期待ができるとの見方が広がった。

ベスト電器(8175):一時7%高の765円と5営業日ぶりに大幅反発。8 日付の日経新聞朝刊で、家電量販店2位のエディオンがベスト電に対し提携提 案を行ったと報じられ、連携に伴う経営活性化などを期待した買いが先行した。

イオン(8267):一時2%安の1497円。同社は7日、第3四半期まで (07年3-11月)のイオン単体の利益改善が小幅にとどまったことや、米衣 料専門店子会社タルボットの業績悪化などを受け、今期(2008年2月期)の 連結業績予想を下方修正した。業績の先行き不透明感が根強く、52週安値を 更新した。

日立建機(6305):一時2.9%安の3030円と5営業日続落。建機需要の おう盛なロシアで油圧ショベルの組み立てを検討していることが明らかになっ た。しかし会社側の既定路線に沿った内容であるため買いにつながらず、株式 市場全般の下落に伴う売り圧力に押された。

ライフコーポレーション(8194):一時7.4%高の1455円と5営業日ぶ りに大幅反発。近年取り入れた「52週MD」マーケティング手法が好影響を 及ぼし、既存店売上高が好調に推移している。前日に発表された第3四半期 (07年3-11月)業績の通期(08年2月期)予想に対する進ちょく率が高く、 業績に対する強気の見方が広がった。

飯田産業(8880):午前の終値は16.1%高の723円とストップ高(値幅 制限いっぱいの上昇)。発行済株式総数の4.8%に相当する150万株を上限と した自社株買いを行うと発表した。株式の取得価額総額の上限は13億円。取 得期間は1月9日から5月30日まで。

極東貿易(8093):一時17.2%安の269円と急落し、年初来安値を更新 した。東証1部の値下がり率1位。海上自衛隊の潜水艦用アンテナの納入で、 防衛省への見積書の偽造と過大請求があったと発表した。

ディスコ(6146):一時5.5%安の5510円と5営業日続落。第3四半期 (10-12月)の単体売上高は前年同期比1.8%増と鈍化した。第2四半期は同

23.6%増だった。

-- Editor:Makiko Asai 、Shintaro Inkyo

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