海運指数は5日ぶり反発、ドイツ証の買い判断やバルチックの久々反転

商船三井、日本郵船、川崎汽船など海運大 手3社の株価が総じて反発し、東証業種別33指数の海運指数も一時3.2%高と 5営業日ぶりに上昇転換。直近の相場全体の下落局面で海運株は最も売り込ま れた業種だったが、この日はドイツ証券が大手3社の投資判断を新規に「買 い」としたほか、海運市況を見る注目指標のバルチック・ドライ・インデック スが久々の反発を見せたため、見直す動きが活発化した。

日興コーディアル証券エクイティ部の西広市部長は、「バルチック海運指 数も反発し、日本の海運株はこの4営業日の間にかなり売り込まれたので、そ の買い戻しもある。明治海運なども大きく上昇している」と指摘した。

東証1部全体の値動きを示すTOPIXは、昨年12月27日から前日まで 4営業日続落。この間の東証業種別33指数の騰落状況を見ると、海運は

13.5%下げ、ワーストパフォーマーとなっている。同期間のTOPIXの下落 率は7.7%。

こうした中で、ドイツ証券は7日付で商船三井、郵船、川崎船の投資判断 を新規に「買い」に設定し、調査を開始した。

またブルームバーグ・プロフェッショナルによると、バルチック・ドラ イ・インデックスは昨年12月13日から下落が続いていたが、1月7日は反発 して前日比0.3%高の8732ポイントで終えた。

ドイツ証の安藤誠悟アナリストが作成したレポートによると、「ドライバ ルク市場の需給ギャップは08年にはさらにひっ迫する可能性があり、コンテナ 運賃市況も安定的に推移する見込み」だという。このため、「直近の海運株の 調整は行き過ぎ感があり、海運セクターに対して強気であるべき」(同氏)と した。

ドライバルク市況の高止まりを追い風に、大手3社はスポット契約から高 いマージンの中長期契約にシフトしており、仮に市況が下落しても収益が安定 的に推移するというのが同証の分析。にもかかわらず、大手3社のPERは 「市場平均を大きく下回る7-9倍台にとどまっており、株価に割安感があ る」(安藤氏)という。

午前の取引では一時、川崎船が前日比44円(4.6%)高の1005円と大台を 回復したほか、郵船も同27円(3.3%)高の843円、商船三井も同47円 (3.7%)高の1330円まで上げ幅を拡大する場面があった。

大手3社株の上げに刺激され、東証1部の上昇率上位には明治海運、太平 洋海運、共栄タンカー、乾汽船、東証2部でも関西汽船や川崎近海汽船、大証 2部でも玉井商船など中小銘柄が並ぶ。

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