栗田工が反発、超純水事業の拡充期待-シャープ新工場向けに投資(2

水処理大手栗田工業の株価が4営業日ぶり に反発。シャープの液晶新工場向けに「超純水」を供給するため、向こう3年 間で500億円の投資を行うと一部で報道されたことが好感された。世界的な水 不足が意識される中、水処理関連で業績を伸ばせる銘柄と受け止められている。

株価は午前の取引で前日比140円(4.3%)高の3370円まで上昇。午前終 値は同3.7%高の3350円。3300円台では断続的に1万株単位(同社株の最小売 買単位は1000株)の買い注文が入った。

ファンドクリエーションの木下晃伸インベストアナリストは、8日朝のブ ルームバーグ・テレビで、栗田工株に注目していると指摘。「こうした投資は 3年後、5年後に大きな利益として還ってくる。不透明な外部環境下で、国内 で成長を遂げることができる銘柄だ」と評価した。

超純水は、不純物の大半を取り除いた水で、半導体や液晶パネルなどの生 産工程で洗浄用として使われるほか、発電用の蒸気発生などにも利用される。 栗田工はオルガノや野村マイクロ・サイエンスと並ぶ超純水の大手で、これま でにもシャープの亀山工場(三重県亀山市)、東芝の四日市工場(三重県四日 市市)などを手掛けてきた実績を持つ。

8日付の日本経済新聞朝刊は、栗田工が2010年度までに500億円超を投 じ、シャープが堺市で建設中の液晶パネル工場向けに超純水を供給する体制を 整える方針だと報道した。同紙では09年度に稼働予定のシャープ堺工場の周 辺には米コーニングや大日本印刷、凸版印刷などが集結するため、各工場に超 純水を供給する見通しだと伝えている。

同社経営企画室の堀池康元広報担当は、同社幹部が日経新聞記者のインタ ビューに応じたものだと説明、日経報道を追認している。堀池氏によると、今 期(2008年3月期)の同社超純水事業の規模は前期比67%増の165億円にな る見通し。中期的には年商400億円程度まで拡大できると見込んでいる。

--共同取材:曽宮 一恵   Editor:Makiko Asai 、Shintaro Inkyo

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