フィッチ:CMBS格下げも-デフォルト増予想、信用水準向上求める

格付け会社フィッチ・レーティングスは7日、 投資家保護の拡充なしに新規発行された商業用不動産担保証券(CMBS)に は、従来より低い格付けを付与すると発表した。

フィッチが電子メールで送付した発表文によると、「長引いた信用収縮」に 伴うデフォルト(債務不履行)増加に備え、格付け「BBB」のCMBSには これまでより約10-20%、「AAA」のCMBSには同5-10%のそれぞれ高 い信用水準が求められるという。

ただフィッチは、商業用不動産ローンのデフォルトは増えるものの、デリ バティブ(金融派生商品)取引が示唆するほどの高いデフォルト率にはならな いとも予想した。債務保証を取引するクレジット・デフォルトスワップ(CDS) は、昨年6カ月間に発行されたCMBSの裏付けとなるローンの24%でデフォ ルトが発生することを示唆している。これは10年平均(8%)の3倍。

発表文でフィッチのCMBSグループ責任者、スーザン・メリック氏は「資 本市場の現在の環境下ではローンのデフォルトが増えると予想しているが、3 倍は見込まない」と述べた。

CMBS格付けの厳格化に関しては、同業の米ムーディーズ・インベスタ ーズ・サービスが9カ月前に同様の発表を行っている。

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