米国債:続伸、大幅利下げ観測で買い継続-10年債利回り3.84%

米国債市場では10年債が7日続伸。昨年 7月以来で最長の上昇局面となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が30 日の定例会合で0.5ポイントの大幅利下げに踏み切るとの観測を背景に買いが 続いた。

4日には失業率が5%と2年ぶりの水準に上昇したことを受け、利回りは ほぼ6週間ぶりの水準に低下した。ブッシュ米大統領は7日、経済には強弱ま ちまちの指標が混在していると述べた。

エドワード・ジョーンズ(セントルイス)の債券ストラテジスト、マリ オ・デローズ氏は「質への逃避の動きで利回りが低下している」と指摘。景気 の先行きに対する不透明感が続く限り、「米国債買いが続き、価格を下支える だろう」と述べた。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後4時6 分現在、10年債利回りは前週末比3ベーシスポイントベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下し3.84%。10年債(表面利率4.25%、2017年11 月償還)の価格は9/32上げて103 11/32。2年債利回りはほぼ変わらずの

2.76。

シカゴ商品取引所(CBOT)のフェデラルファンド(FF)金利先物市 場の動向によると、FOMCが30日の定例会合で現行4.25%のFF金利誘導 目標を0.5ポイント引き下げる確率は70%。前週末のこの確率は66%だった。 4%への利下げ確率は30%。

ストーン・アンド・マッカーシー・リサーチ・アソシエーツの債券アナリ スト、ジョン・キャナバン氏は「景気失速で利下げ幅が広がるとの思惑が債券 の買い材料になっているのは明らかだ」と述べた。

短期債買い推奨

キャナバン氏は利下げにより短期債の利回りが低下するとの思惑から2年 債買い10年債売りの取引を勧めた。

2年債利回りは10年債を1.08ポイント下回っている。利回り差の拡大 は長期債よりも金融政策に敏感な短期債に需要が強まっていることを示してい る。

株価が4営業日連続で下げたため、期間3年以上の米国債は上昇した。ダ ウ工業株30種平均は0.2%安、S&P500種株価指数は0.3%下落した。

社債

クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、米社債の保証コス トが4営業日連続で上昇。投資適格級社債のデフォルト(債務不履行)リスク の指標は過去最高となった。

負の側面

米アトランタ連銀のロックハート総裁は7日、経済の負の側面が勢いを増 していると指摘。上半期は「弱い」成長になるとの見通しを示した。

ポールソン財務長官は7日の講演で、投資家が米市場に対して引き続き慎 重になっていると指摘。米経済が住宅危機を乗り切る前には「成長減速」の兆 候がさらに表れるとの見通しを示した。

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