アトランタ連銀総裁:経済の負の側面に勢い、上半期は「弱い」成長に

米アトランタ連銀のロックハート総裁は7 日、経済の負の側面が勢いを増していると指摘。上半期は「弱い」成長になる との見通しを示した。

同総裁はアトランタでの講演で「今年の重要な問題は住宅と金融市場から の悪影響が今のところ経済全体にどの程度波及し、これからどのくらい波及す るかだ。経済の負の側面が勢いを増しているかもしれない」と述べた。さらに、 政策決定者は「状況がどうなろうと現実的に対応する」必要があるとの見解を 示した。

ロックハート総裁は「経済活動の減速を示す兆候が増えている。雇用者数 の前年比の伸びはかなり減速している」と指摘した。

ハーバード大学のマーティン・フェルドシュタイン教授は6日までに、リ セッション(景気後退)入りのリスクが現在50%を超えているとの見方を示し た。サマーズ元財務長官は7日付の英紙フィナンシャル・タイムズ紙に寄稿し、 リセッションに陥る「可能性が高い」との認識を明らかにした。

ロックハート総裁によると、ウォール街関係者からは市場悪化の波及とタ イトな金融状況の成長への影響について懸念の声が挙がっている。一方、実業 界関係者からは「景気は減速しているものの、底堅さを示している」との印象 を得たという。

予想

同総裁は「不透明感が高まっている」と指摘。基本予想として「2008年 上半期に弱い成長となり、下半期から2009年にかけてゆっくりと回復する」 との考えを示した。ただ、「この見通しは住宅市場が予想されている以上に悪 化せず、金融市場が安定することが前提になっている」と付け加えた。

さらに「高いインフレ水準には困惑している」とし、緩やかな物価上昇を 予想する自身の見方は「楽観的過ぎる」かもしれないと述べた。

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