ECB総裁:G10で金融混乱の緩和を示唆か-協調資金供給後初の会議

欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は7 日にスイスのバーゼルで開かれる主要国中央銀行総裁会議(G10)で、米欧5中 銀による協調資金供給が金融混乱の沈静化に一定の効果を挙げていると示唆する 可能性がある。

この日のG10は、米連邦準備制度理事会(FRB)が借り入れコストの引 き下げを目指してECBなどと協調して市場に資金供給するとの声明を昨年12 月12日に発表して以来初の会議。協調行動の開始後、短期資金の借り入れコス トはここ1年10カ月で最低水準となり、先週の資産担保コマーシャルペーパー の発行残高は昨年8月以来で初めて増加した。

トリシェ総裁は5日、金融市場の緊張は「依然として強いものの、和らい だ」と言明。カナダ銀行は4日、「圧力」は緩和したと指摘した。

また債券ファンド最大手、米パシフィック・インベストメント・マネジメン ト(PIMCO)の投資責任者ビル・グロス氏は4日、ブルームバーグ・テレビ とのインタビューで、金融当局について「一定の成果を挙げている」と述べてい る。

トリシェ総裁は、現地時間午後1時(日本時間同9時)ごろに開かれる予定 のG10後の記者会見で、こうした見解を強調する可能性がある。G10には、バ ーナンキFRB議長や周小川・中国人民銀行総裁、ドッジ・カナダ銀行総裁らが 参加する。

ソシエテ・ジェネラルのエコノミスト、ジェームズ・ニクソン氏(ロンドン 在勤)は、「当局者らは、金融市場が崩壊することなく年を終えられたことに安 堵(あんど)している」と語った。

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