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東京外為:ドル強含み、米景気後退懸念も国内需給が支え―108円後半

午前の東京外国為替市場ではドル・円相場 が1ドル=108円台後半でドルがやや強含みの展開となっている。先週末発表さ れた米雇用統計が予想を大きく下回り、米景気の後退懸念が一段と強まる中、 ドルの上値は重いものの、国内輸入企業などからのドル買い需要が指摘されて おり、ドル・円は一時、108円90銭(ブルームバーグ・データ参照、以下同じ) までドルが値を切り上げた。

ソシエテ・ジェネラル銀行外国為替営業部長の斉藤裕司氏は、米国のマク ロ経済指標の悪化を受け、1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5% の利下げ観測が強まる中、先週末はドル安・円高が進んだと説明。ただ、「今 週からは市場参加者が本格的に戻ってくるので、このレベルからの大幅なドル 売りも考えづらい」といい、大幅利下げ観測で米国株が上昇に転じれば、ドル がサポートされる局面もあり得るとみている。

米雇用情勢悪化で、大幅利下げ観測が台頭

米労働省が4日に発表した2007年12月の雇用統計によると、非農業部門 雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比1万8000人増加と、ブルーム バーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値(7万人増)を大幅に 下回った。家計調査による12月の失業率は5.0%と、2005年11月以来の高水 準に上昇。予想の4.8%も上回った。

また、米供給管理協会(ISM)が発表した12月の非製造業景況指数は53.9 と、前月の54.1から低下し、9カ月ぶりの低水準を記録。2日に発表された12 月のISM製造業景況指数は47.7と景気の拡大と縮小の境目を示す50を下回 り、2003年4月以来の低水準に落ち込んだ。

斉藤氏は、「米雇用者数が大幅減速した結果、懸念されていた米経済先行 き不透明感が一段と強まってきている」と指摘する。

シカゴ商品取引所(CBOT)のフェデラルファンド(FF)金利先物市 場の動向によると、30日のFOMCでFF金利誘導目標が0.5ポイント引き下 げられる確率は68%となっている。3日時点では34%、1週間前はゼロだった。

ドル、上値重いが国内需要期待も

米景気の先行き不安が一段と強まる中、4日の米国株式市場では株安・債 券高が進行。また、外国為替市場ではドルが下落し、対円では一時、1ドル= 107円91銭、対ユーロでは1ユーロ=1.4825ドルとそれぞれ11月下旬以来の 水準までドル安が進んだ。

三菱UFJ証券クレジット市場部為替課長の塩入稔氏は、「雇用統計を中 心とした米経済指標は、実体経済の悪化懸念が目で確認できる内容となったた め、ドルの上値は重い」と指摘。ただ、東京市場はきょうから本格始動となり、 久々のドル安水準では国内輸入企業のドル買い需要も見込まれるといい、日中 はドルの下値が支えられる可能性もあるとしている。

--共同取材 吉川淳子 Editor:Masaru Aoki, Hidenori Yamanaka

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 小宮 弘子 Hiroko Komiya

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