米シティと仏ソシエテ:欧州投資銀行株は「売り」-08年は資金不足に

米シティグループと仏ソシエテ・ジェネラ ルは4日、欧州の投資銀行株の売りを勧めた。各行が2008年に資金不足に直面 するとの見通しを示した。

シティは業界の投資判断を「アンダーウエート」に引き下げるとともに、 ドイツ銀行と英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RB S)、の「売り」判断をあらためて示した。ソシエテはドイツ銀とクレディ・ス イス・グループ、UBSの株価下落を予想した。

ソシエテのアナリスト、アラン・ウェボーン氏とサブリナ・ブロン氏は4 日付のリポートで、「当面の懸念は資本不足だ」とした上で、銀行が08年に「利 益縮小のなかで、絶対的な配当の水準を維持することが困難になる」リスクも 指摘した。

ダウ欧州株価指数の銀行株指数は過去1年のパフォーマンスが18業種中下 から2番目と低迷している。米国のサブプライム(信用力の低い個人向け)住 宅ローン関連投資による損失が拡大するなかで、同業界の指数は20%下落した。

シティのロンドン在勤アナリスト、サイモン・サミュエルズ氏は4日付の リポートで、欧州の銀行は今後、資産担保コマーシャルペーパーを発行するコ ンデュイット(導管)やストラクチャード・インベストメント・ビークル(S IV)の行き詰まり、レバレッジド(高リスク・高利回り)融資の売れ残りな どにより計4500億ユーロ(約72兆円)の資産を抱える可能性があると指摘し た。これらの「不本意」な資産は「既に圧迫されている」株主資本利益率(R OE)に「さらに圧力をかける」とともに、キャッシュフローに「実質的な」 悪影響を与えるだろうと同氏は書いている。

米サブプライム住宅ローン問題に端を発した過去半年の信用収縮で、SI Vとコンデュイットは苦境に追い込まれた。世界の金融機関は既に、少なくと も970億ドル(約10兆5000億円)の評価損や貸し倒れ損失を公表している。

シティはクレディ・スイスとイタリアのウニクレディト、ソシエテを「買 い推奨リスト」から削除。RBSと仏ナテクシスを「売り推奨リスト」に加え た。

ソシエテはドイツ銀の株価目標を3.7%引き下げ78ユーロとした。UBS も47スイス・フランと6%引き下げた。クレディ・スイスは8.8%下げ62スイ ス・フラン。欧州銀行業界の投資判断は「アンダーウエート」に据え置いた。 ドイツ銀とUBS、クレディ・スイス株の4日終値はそれぞれ、87.22ユーロ、

49.5スイス・フラン、65.7スイス・フラン。

---Editor: John Kohut, Adrian Cox.

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