米国株(4日):ダウは百余年ぶり最悪の年明け-景気後退を懸念(2)

米株式相場は大幅下落。S&P500種株価指 数の年初から3日間の下げ率は2000年以来で最大となった。米労働省が4日 発表した12月雇用統計と米供給管理協会(ISM)が2日発表した同月の製 造業景況指数はいずれも景気の弱さを示す結果となり、米経済がリセッション (景気後退)に陥るとの懸念がさらに強まった。

S&P500種株価指数は前日比35.53ポイント(2.5%)下げて1411.63。年初 から3日間の下落率は3.9%と、2000年に記録した同4.6%以来で最大。ダウ工 業株30種平均は256.54ドル(2%)安の12800.18ドルとなった。年初来3日 間の下落率としては1904年以来で最大。ニューヨーク証券取引所(NYS E)の騰落比率は1対10。

アップルは2005年4月以来最大の大幅安。S&P500種株価指数の採用銘柄 のうち、値下がり率トップだった。半導体大手インテルは、JPモルガン・チ ェースによる株式投資判断引き下げが嫌気され下落した。ダウ工業株30種平 均採用銘柄ではアルミ生産のアルコア、住宅用品小売りのホーム・デポ、コン ピューターのヒューレット・パッカード(HP)を中心に下落した。

MFSインベストメント・マネジメントの最高投資ストラテジスト、ジェー ムズ・スワンソン氏 は、「経済は明らかに急降下している。株式相場について 言えばそれは、この先ある程度の荒い値動きを意味する」と述べた。

コンピューター関連企業の銘柄が大幅下落し、ナスダック総合指数は98.03 ポイント(3.8%)低下し2504.65。年初から3日間の下落率(5.6%)は1971 年のナスダック市場開始以来で最悪のスタートとなっている。

雇用統計、ISM非製造業指数

アップルは7.6%安、インテルは8.1%下げて、昨年6月以来の安値をつけた。

S&P500種に採用される銘柄のうち、チェーンストアやディスカウントス トアで構成される株価指数は3.9%安。家庭用品小売りのベッド・バス・アン ド・ビヨンドが安い。

米労働省が発表した12月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数(事業 所調査、季節調整済み)は前月比1万8000人増加、家計調査による12月の失 業率は5.0%に上昇した。

米供給管理協会(ISM)が2日に発表した12月の製造業景況指数は47.7 に低下、5年ぶりの大幅な低下を記録した。同景況指数で50は景気の拡大と 縮小の境目を示す。

インテル、タルボッツ、リージョナル・フィナンシャル

JPモルガン・チェースはパソコン市場の受注減速が2008年上半期の業績 見通し下方修正につながる可能性があるとして、インテルの株式投資判断を 「オーバーウェート」から「ニュートラル(中立)」に引き下げた。これを手 掛かりにインテルは売られた。

S&P500種に採用されている半導体企業で構成される株価指数は6.3%安と、 2004年7月以来の大幅下落だった。

衣料品小売りのタルボッツも安い。2007年に時価総額の半分を失ったタルボ ッツは、子供服と紳士衣料の販売を中止し、78店舗を閉鎖し、従業員800人を 削減すると発表した。

アラバマ州の地銀リージョンズ・ファイナンシャルは11%安。同行は2007 年10-12月(第4四半期)の貸倒引当金を4倍の3億6000万ドルに積み増す と発表した。フロリダ州とジョージア州の不動産市場不況に対応した。

金利先物市場動向によると、1月30日の連邦公開市場委員会(FOMC) 会合でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標が0.5ポイント引き下げられ る確率は68%と、前日の34%から上昇。一方、0.25ポイント引き下げられる 確率は32%に低下した。

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