ドイツ銀行など欧州銀行株は「売り」、資金難の恐れも-シティとSG

シティグループとソシエテ・ジェネラルの アナリストらは欧州の投資銀行が今年、資金難に見舞われるとの見通しに基づ き、これらを「売り」銘柄に指定した。

シティグループは欧州の投資銀行株全体の投資判断を「アンダーウエー ト」とし、個別にはドイツ銀行とロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・ グループ(RBS)をあらためて「売り」に指定した。ソシエテ・ジェネラル はドイツ銀行とクレディ・スイス・グループ、UBSの株価が現水準より下げ るとの見通しを示した。

ソシエテ・ジェネラルのアナリスト、アラン・ウェッボーン氏とサブリ ナ・ブランク氏は4日付のリポートで、「差し当たり心配なのは資金が不足す ることだ」と指摘。「今年は投資銀行にとって、減益にもかかわらず配当水準 を維持するのが困難になるリスクが高まっている」と説明した。

ダウ欧州株価指数の採用銘柄をこの1年間の値動きで比較すると、銀行株 は20%安と、セクター別18指数中で下から2番目の成績。ローン関連の投資 損失で評価損を計上したことが響いた。

シティグループのアナリスト、サイモン・サミュエルズ氏は4日付のリポ ートで、資産担保コマーシャルペーパー(ABCP)コンデュイットやストラ クチャード・インベストメント・ビークル(SIV)の破たん、さらにはレバ レッジドバイアウト(LBO)向けローンの売れ残りを抱え、欧州の銀行が被 る打撃は推定4500億ユーロ(約72兆4200億円)に上ると指摘した。こうし た「不本意」の資産がすでに圧迫されている株主資本利益率(ROE)をさら に下押しするほか、キャッシュフローに深刻な打撃を与えかねないと述べた。

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